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2008 年度 実績報告書

大強度陽子ビームスピル安定化のためのデジタルフィードバックシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20740162
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

清道 明男  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 博士研究員 (60373297)

キーワード実験核物理 / 加速器 / 制御工学 / 量子ビーム
研究概要

本研究は、大強度陽子加速器(J-PARC)の遅い取り出しビームのスピル制御用デジタルフィードバック装置に対して、リップル解析の演算装置と通信装置を追加することによりスピル安定化の効率化を図り、ハドロン実験施設へのビーム供給能力の性能を向上させることが目的である。
今回我々は、DSP評価キットをベースとしたフィードバック装置の開発機を製作し、実機設計のためのテスト環境を構築した。開発機によるスタディの結果、外部演算装置としてもう一つDSPを用意して共有メモリにより接続することが容易で有効であると判断した。また、通信装置として組み込みLinuxの入ったEthernetボード(SUZAKU-V)を導入しDSPとの接続を確認した。2つのDSPおよびEthernet通信装置について共有メモリを用いた接続方法を確立し、実機設計へ反映させた。この設計をベースとし実機となる専用基板の製作を開始した。
また、放射線医学総合研究所のがん治療用重粒子加速器(HIMAC)にてビーム試験を実施した。製作したフィードバック開発機と実機で用いる予定のAD変換および光転送用のVMEモジュールを組み合わせて実際のビームを用いた試験を行った。フィードバックシステムとしてビームの成形に成功し、またリップル除去性能についてもフィードバック装置の性能評価ができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Study of spill feedback using DSP for the J-PARC slow extraction2009

    • 著者名/発表者名
      A. Kiyomichi, et al.
    • 雑誌名

      第5回日本加速器学会プロシーディングス

      ページ: 328-330

  • [雑誌論文] J-PARC 50GeV メインリングにおける遅い取り出しシステムの紹介2008

    • 著者名/発表者名
      清道明男, et al.
    • 雑誌名

      原子核研究 Vol.53 No.1

      ページ: 47-56

  • [雑誌論文] Development of spill control system for the J-PARC slow extraction2008

    • 著者名/発表者名
      A. Kiyomichi, et al.
    • 雑誌名

      第5回日本加速器学会プロシーディングス

      ページ: 331-333

  • [学会発表] J-PARC 遅い取り出しビームにおけるスピル制御システムの開発2008

    • 著者名/発表者名
      清道明男, et al.
    • 学会等名
      第5回日本加速器学会
    • 発表場所
      東広島市中央公民館
    • 年月日
      2008-08-06
  • [学会発表] J-PARC 遅い取出しにおける DSPによるスピルフィードバックの研究2008

    • 著者名/発表者名
      清道明男, et al.
    • 学会等名
      第5回日本加速器学会
    • 発表場所
      東広島市中央公民館
    • 年月日
      2008-08-06

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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