研究概要 |
研究代表者らの研究により、中性子過剰な炭素同位体^<16,18>Cは外部から摂動を与えた時、陽子と中性子が異なる応答を示す場合があることが次第に明らかになってきた。これは安定な原子核に見られない現象であり、原子核物理従来の常識に反する発見である。この陽子と中性子の不調和現象について、^<16,18>Cでは安定核にない新しい陽子魔法数(陽子数6)が出現するためだと説明する理論がある。この現象が^<16,18>Cに限られるかどうか、また、新しい陽子魔法数を検証するために、^<16,18>C及び周辺の原子核の陽子分布半径を測定する新しい実験手法の開発に着手した。研究課題の解明へ向けて着実に進んでいる。
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