研究課題
若手研究(B)
擬一次元有機導体(TMTSF) 2PF 6におけるスピン密度波状態の光励起ダイナミクスについて光ポンプ・テラヘルツ波プローブ分光計測によって詳細に調べた。近赤外超短パルス光照射後すぐにテラヘルツ帯に存在するスピン密度波ギャップが閉じ、その後ギャップが回復してゆく様子を明瞭に捉えることができた。相転移温度においてギャップは完全に閉じない一方、ギャップ回復時間は発散する様子が確認できた。この現象を、一次元系に特徴的な大きなゆらぎの帰結として現れる相転移温度近傍における臨界緩和現象として考察した。
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Phys. Rev. B80,220408(R)
Phys. Stat. Solidi (b)245,2688
Physica B (in press)