• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

量子絡み合いと幾何学的位相による密度行列繰り込み群の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 20740214
研究機関大阪大学

研究代表者

丸山 勲  大阪大学, 基礎工学研究科, 特任助教 (20422339)

キーワード密度行列繰りこみ群 / 幾何学的位相 / 量子絡み合い
研究概要

本年度の研究成果とし発表したうちの一つは、四体リング交換相互作用をもつスピン1/2の梯子系に、本研究のキーワードである幾何学的位相を用いた相分類の手法を適用し、かつ系が一次元である事を生かして密度強烈繰りこみ群も用いて数値計算したもので、去年度の成果の続きである.本研究成果の重要な結論の一つは、幾何学的位相(ここでは量子化ベリー位相)を用いることにより、今まで知うれていたスピンシングレットだけでなく、四体リング交換相互作用を反映したプラケットシングレットを検出することが可能となったことである。これにより、四体リング交換相互作用の持つフラストレーションから来る多彩な相のうちの一つであるdominant vector chirality(DVC)相を特徴づけることが可能となった。また境界に依存して存在するエッジ状態の存在と、そこでのベリー位相の関係を明らかにした。二つ目の発表は、幾何学的位相を、数学的に厳密な証明が可能なフラットバンド模型に適用したもので、現在投稿中(ArXiv. 0907. 4564)である。また、これとは別に密度行列繰りこみ群において重要な行列積状態について解析的手伝(ベーテ仮設)から考える論文も現在投稿中(ArXiv. 0911. 4215)である。本研究の特色である幾何学的位相はその適用の舞台を広げ、密度行列繰りこみ群という数値計算手法の新展開について解析的手法からアプローチ可能である事がわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フラットバンド模型のトポロジカルな分類2009

    • 著者名/発表者名
      丸山勲, 桂法称, 田中彰則, 田崎晴明
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2009-09-28

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi