本研究では、(1)従来のトップダウン型微細加工法に分子の自己組織化を利用したボトムアップアプローチを融合させたハイブリッド型微細加工技術の開発(2)本手法を用いたナノギャップ電極の作製、(3)ナノギャップ間に高い電気伝導が期待されるπ電子系分子を架橋させた複合ナノ接合を作製し、ゲート電極を利用した分子のポテンシャル制御による単分子内におけるキャリア輸送特性機構の解明を目指す。特に、電極材料として超伝導を用いることにより、超伝導電流と量子ドットのエネルギー準位や分子軌道とのカップリンクに伴う新規なキャリア伝導機構の探査と量子デバイス応用への展開を模索する。
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