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2008 年度 実績報告書

余震の精密解析に基づく地震発生前の絶対応力場復元に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20740258
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

今西 和俊  独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研修部門, 研究員 (70356517)

キーワード絶対応力場 / 余震 / 2007年能登半島地震 / 2007年新潟県中越沖地震 / メカニズム解 / 応力テンソルインバージョン
研究概要

1. 2007年新潟県中越沖地震発生前の応力場推定
余震のメカニズム解を推定したところ、広域応力場(逆断層)とは異なる横ずれのメカニズム解が余震域の広い範囲にわたって発生していることが明らかになった。本震後に横ずれの応力場になるためには、本震発生前の応力場が以下の条件を満たす必要があることをフォアードモデリングにより推定した。(1)最大主応力はWNW-ESE方向を向いており、他の2つの主応力より卓越していること、(2)差応力は10MPa以上、(2)中間主応力と最小主応力の絶対値の差は2MPa程度。この結果はEarth Planets and Space誌に投稿し、現在、査読中である。
2. 2007年能登半島地震の余震解析
2007年能登半島地震の余震については、未解析であったマグニチュード1.0〜1.7のおよそ2000イベントについて、P波とS波の読み取り作業を終えた。P波初動と振幅値を同時に利用したメカニズム解決定法の適用については、次年度への持ち越しとなった。マグニチュード1.8以上の余震についてはメカニズム解の推定を開始した。まだ解析途中ではあるが、アスペリティ(本震時に大きなすべりが生じた領域)周辺では横ずれ型の余震が多く発生している特長が見られた。
3. プログラム開発
余震のメカニズム解と本震の断層運動で生じた応力変化を組み合わせた応力テンソルインバージョン法のプログラム開発と各種数値実験を実施した。本震の断層モデルの推定誤差や余震の震源位置の誤差による影響などの評価は次年度への持ち越しとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 2007年新潟県中越沖地震発生後の震源域における応力場の特徴と本震破壊との関係2008

    • 著者名/発表者名
      今西和俊・桑原保人
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      幕張
    • 年月日
      2008-05-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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