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2008 年度 実績報告書

日本海帯状降雪雲の固体降水粒子形成機構に関するマルチパラメーターレーダー観測

研究課題

研究課題/領域番号 20740271
研究機関名古屋大学

研究代表者

大東 忠保  名古屋大学, 地球水循環研究センター, 特任助教 (80464155)

キーワード降雪雲 / 固体降水 / マルチパラメーターレーダー / 寒気吹き出し / 日本海 / 帯状降雪雲 / 豪雪 / 雲物理
研究概要

日本海帯状降雪雲は冬季寒気吹き出し時に最も活発な降雪をもたらす雲システムの1つで、降水の集中化を引き起こすことによってしばしば大雪をもたらす。当該年度はこの帯状降雪雲のマルチパラメーターレーダー観測、および降雪粒子の接写観測を行った。現地視察と交渉ののち平成20年12月に名古屋大学のマルチパラメーターレーダーを石川県宝達志水町押水庁舎屋上に設置した。その後、平成20年12月20日から平成21年3月12日までレーダーを稼働しデータを取得した。このレーダー観測中で強い寒気の流入した4つの期間、のべ20日にわたって金沢大学角間キャンパス内に待機し、降雪粒子の接写観測を行うとともに、状況に応じてインターネット経由でレーダー走査方法の変更を行った。平成20〜21年にかけての冬の寒気吹き出し時の気圧配置が従来の典型的な西高東低とは異なる場合が多く、帯状降雪雲がレーダー観測範囲内に入ることは少なかったものの、帯状降雪雲のデータを数事例取得できた。レーダーデータの解析プログラムについて、基本的なものは整備されてきた。マルチパラメーターレーダーデータを用いて粒子識別を行う方法があり、このプログラムのプロトタイプも整備されてきたが、この検証についてはまだ十分にできていない。したがって降雪粒子の接写観測データおよび金沢大学の地上降雪粒子観測システムの直接データを利用して次年度に検証を行う。観測後には、これらの観測の初期解析結果について発表を行った。これらの発表では、これまでほとんど認識されていないものの、非常に活発な降雪をもたらす帯状降雪雲とは異なる雲システムの存在についても、今回の観測データをもとに指摘した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 偏波レーダーとビデオゾンデの同期観測および降水粒子タイプ判別2009

    • 著者名/発表者名
      中北英一・山口弘誠・隅田康彦・竹畑栄伸・鈴木賢士・中川勝広・大石哲・出世ゆかり・坪木和久・大東忠保
    • 雑誌名

      水工学論文集 53

      ページ: 361-366

    • 査読あり
  • [学会発表] Observation and simulation on hydrometeor properties of snow clouds2009

    • 著者名/発表者名
      Ohigashi, T., K. Tsuboki, Y. Shusse, M. Kato, T. Shinoda, and H. Uyeda
    • 学会等名
      Int. Workshop on radar and modeling studies of snowfall : Precise observation and modeling of solid precipitation
    • 発表場所
      アトリウム長岡(新潟県長岡市)
    • 年月日
      20090318-19
  • [学会発表] 北陸での降雪雲のマルチパラメーターレーダー観測2009

    • 著者名/発表者名
      大東忠保・坪木和久・出世ゆかり・民田晴也・遠藤智史・尾上万里子・岡本宏樹・纐纈丈晴・加藤雅也・篠田太郎・上田博・久保守・村本健一郎
    • 学会等名
      名古屋大学地球水循環研究センター共同研究「マルチパラメータが拓く新しい地球水循環研究」研究集会
    • 発表場所
      名古屋大学地球水循環研究センター
    • 年月日
      2009-03-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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