日本海帯状降雪雲とは、冬季寒気吹き出し時に最も活発な降雪をもたらす雲システムの一つで、降水の集中化を引き起こすことによってしばしば大雪をもたらす。本研究では、マルチパラメーター(偏波ドップラー)レーダーを用いた観測を行うとともに、雲システム内の雪や霰といった粒子タイプを識別する手法を開発し、粒子タイプの出現頻度について調べた。作成した粒子識別手法によって、長時間活発な降雪をもたらした帯状降雪雲を調べたところ霰として降っていた時間は全降水期間の30~40%に達した。最も多かった雪片は50%ほどであった。
|