研究課題
2008年1-3月期に極冠域光学観測によって得られたデータの中から、長時間に渡って磁気圏対流がモニターできている事例を抽出しイベントリストを作成した。次いで、解析するイベントリストの整備を行い、オンセットの前後で磁気圏対流がどのように変動するのかを調べた。その結果、リストアップした数例のイベントにおいて、オンセットの後に電離圏対流が増大していることが判明している。今後、リストアップされたイベントを順次解析してゆき、オンセットの前20分間において磁気圏対流に減少が見られるものとそうでないものに分類する。またそれらの割合を算出していく。並行して、リストアップしたイベント期間中のTHEMIS衛星の観測をチェックする。イベントリストの中でTHEMISがサブストームの観測に適切な配位になっているものを抽出し、尾部における様々な物理プロセス(リコネクション、磁場の双極子化等)が起こる時刻とサブストームオンセットの時刻、そして磁気圏対流の時間変化を比較する。これによって、サブストームにつながる尾部の局所的なプラズマダイナミクスと尾部全体の巨視的対流の間の時間的関連性を明らかにする。
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Journal of Geophysical Reseach 114
ページ: doi : 10.1029/2008JA013707