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2008 年度 実績報告書

Braarudosphaera属化石1億4千万年の歴史と系統進化

研究課題

研究課題/領域番号 20740296
研究機関岡山大学

研究代表者

萩野 恭子  岡山大学, 地球物質科学研究センター, 非常勤研究員 (90374206)

キーワードBraarudosphaera bigelowii / 円石藻 / 進化
研究概要

Braarudospahera bigelowiiは, 現生の円石藻のなかでは最も古い歴史をもち, その化石記録は約1億4千万年前まで遡ることができる. K/T境界の大絶滅事件の直後やOligocene Diversity Minimumに世界中の海洋で大繁栄した歴史があり, 古生物学的に非常に重要な種である. しかしながら形態が単純で分類基準が整理されていなかったために, これまで複数の種がB. bigelowiiの名の下にまとめられてきた. そのため, この長い歴史を持つ生物群の多様性の変遷ならびに, 系統進化と古環境変動との関連は不明な点が多い.
本研究の目的は, 1)化石記録と結晶の微細構造に基づいてBraarudosphaera属の1億4千万年の歴史と系統進化を解明すること, 2)現生種の細胞構造や分子情報に基づいて同種の石灰化システムや分類体系の整理を行うこと, の2点である.
本年度は, 日本近海におけるB. bigelowii個体群の形態情報と分子情報の比較を行い, その結果, B. bigelowii個体群の分類にはサイズが重要なファクターであることを明らかにした. この結果を, 第2回国際ナノプランクトン学会において研究発表した. さらに, 北西大西洋から採取されたODP Leg164試料中の新生代Braarudosphaera属化石のサイズの変遷を調べ, その結果, 第三紀・第四紀境界において10ミクロン以上の大型のBraarudosphaera属が存在し, それらが過去200万年以内のいずれかの時点で絶滅したことを発見した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Neogene and Quaternary Ghost Shrimps and Crabs (Crustacea : Decapoda) from the Philippines2008

    • 著者名/発表者名
      Karasara. Kato. Kase. Maac-Aguilar. Kurihara. Hayashi
    • 雑誌名

      Bull. Natn. Sci. Mus., Tokyo. C 34

      ページ: 51-76

  • [学会発表] Pseudocryptic speciation of living Braarudosphaera bigelowii2008

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Hagino
    • 学会等名
      International Nannoplankton Association, 12th Conference
    • 発表場所
      University Lyonl
    • 年月日
      2008-09-10

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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