研究概要 |
化石化した生物体硬組織の成長に伴うフォルム変化に,"呼吸"の機能的意義を"代入"することで,化石生物の運動特性について定量的な推定を行うことができた.三タイプの形態型各二種について,呼吸領域および鰓静脈領域それぞれの表面積と体積の成長増加率を明らかにした.各機能は,代謝に応分したエネルギー量を必要とするため,増加率の値で代謝の負荷を指標化することができる.この増加率の鰓静脈:呼吸領域比は,瞬発性を重視したイレニモルフ>アサフモルフ>恒常性を重視したオレニモルフとなることが明らかとなった.
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