研究課題
1. 茶色のカンラン石を含むいくつかの火星限石(特に、レールゾライト質シャーゴッタイトとカンラン石フィリックシャーゴッタイト)をTEM(日本電子製JEM-2010 : 東大・理)を用いて詳細な観察・分析を行なうた。その結果、茶色の呈色の原因として10-20nmの大きさの鉄ニッケル合金、もしくはマグネタイトのナノパーティクルが含まれていることが分かった。集束イオンビーム(FIB)(Hitachi製FB-2100 : 東大・理)を用いて、カンラン石の茶色い部分とそうでない部分をTEMで観察したところ、ナノパーティクルは茶色の部分にのみ含まれることが明らかになった。2. TEMで分析したものと同じ隕石中のカンラン石を放射光X線を用いたXANES(高エネ研PF・BL-4A)により分析し、鉄の価数をカンラン石中の約10ミクロンの領域で見積もったが、茶色い部分とそうでない部分の間に明確な差は認められなかった。3. 同様の隕石薄片試料を赤外顕微鏡(日本分光製IRM-3000 : 東大・理)に本申請によって導入したオートステージ(日本分光製IR Profile System)を使ってカンラン石の反射スペクトルを得たところ、茶色部分とそうでない部分に明確な反射スペクトルの差が見られた。4. 放射光X線とレーザーパルスを同期させ、ナノ秒オーダーでのカンラン石の衝撃変成過程をX線回折写真によって得るための予備実験を行った。その結果、10GPa程度までの衝撃圧縮による結晶構造変化を追うことができることが明らかになった。
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