研究課題
本年度は継続中の岩石試料の解析によって以下の研究成果を得るとともに、本研究課題の最終年としてその研究成果発表をおこなった。1.昨年度に引き続き、南極産変成岩試料中の副成分鉱物の解析をすすめた。特に、南極セールロンダーネ山地、ナピア岩体、ラウエル諸島、といった形成条件の異なる岩石試料のデータの比較、また、低変成度の試料として南極からの連続性が指摘されるインド南部の太古代ダールワール岩体の地質調査をおこなった。2.地球惑星科学連合大会において、南極ラウエル諸島のメーザー超高温変成岩中の副成分鉱物(ジルコン、モナザイト、アパタイト)の挙動に関する研究発表をおこなった。3.第20回国際鉱物学会総会(20^<th> General Meeting of International Mineralogical Association)、及び、日本地質学会学術大会において、南極セールロンダーネ山地に産する高温変成岩中のコランダムと石英の共生と関連する解析結果の研究発表をおこなった。4.日本鉱物科学会年会において、南極ナピア岩体に産する超高温変成岩中のジルコンの内部構造と化学組成の特徴について、最新の研究発表をおこなった。5.インドでおこなわれた先カンブリア代付加地質国際シンポジウム・フィールドワークショップ(International Symposium on Precambrian Accretionary Orogens and Field Workshop in the Dharwar craton)において、南極ナピア岩体の変成履歴に関する総括的な研究発表とインド南部ダールワール岩体地域での野外地質討論に参加した。
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Journal of Geology
巻: 118 ページ: 621-639
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences
巻: 105 ページ: 328-333
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