研究概要 |
永久磁石配列を用いて発散型磁場配位を形成し強磁場側にガラス管,高周波アンテナから構成されるプラズマ源を設置した,永久磁石利用発散プラズマ源を,直径約76cm,長さ約100cmの比較的大口径の真空容器に接続し,プラズマ源から排出されるイオンのエネルギー分布関数,プラズマ密度,プラズマ電位構造の計測を行った.その結果,プラズマ源出口近傍にダブルレイヤーによる電位降下が自発的に形成され,超音速イオンビームが励起されていることが明らかになり,これまでに行われた小型真空容器を用いた実験と比較し,観測された無電極イオン加速は下流域の境界条件の影響を受けていないことを実験的に示し,電気推進機への応用が原理上可能であることを示した.
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