F-trap誘導体化による超高感度メタボロミクスと薬物治療効果判定法への展開

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20750066
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 分析化学
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 轟木 堅一郎 福岡大学, 薬学部, 助教 (70341451)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: メタボロミクス / HPLC / 蛍光 / 誘導体化 / フルオラス

研究概要

F-trap蛍光誘導体化法という生体内の内因性アミン代謝物を超高感度かつ網羅的に解析する方法を開発した。また、本法と統計学的手法を組み合わせることで抗癌剤の薬物治療効果判定法に繋がる方法論を確立した。さらに有機酸に対する分析法として,Fluorous Scavenging Derivatization(FSD)法を新たに開発し,有機酸代謝物の高感度・網羅的分析法を確立した。

研究成果

• [雑誌論文] A fluorous tag-bound fluorescence derivatization reagent, F-trap pyrene, for reagent peak-free HPLC analysis of aliphatic amines (2009)
  • 著者名/発表者名: Kenichiro Todoroki, Hidemichi Etoh, Hideyuki Yoshida, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 雑誌名: Analytical and Bioanalytical Chemistry 394 ページ: 321-327
  • 査読あり
• [雑誌論文] Separation-oriented Derivatization of Native Fluorescent Compounds through Fluorous Labeling Followed by LC with Fluorous-phase (2009)
  • 著者名/発表者名: Yohei Sakaguchi, HideyukiYoshida, Kenichiro Todoroki, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 雑誌名: Analytical Chemistry 80 ページ: 5039-5045
  • 査読あり
• [雑誌論文] Highly Selective and Simple Method for Determination of Polythiols Based on Liquid Chromatography with Post-column Excimer Fluorescence Derivatization (2009)
  • 著者名/発表者名: Hideyuki Yoshida, Maki Sudo, Kenichiro Todoroki, Hitoshi Nohta, MasatoshiYamaguchi
  • 雑誌名: Analytical Sciences 25 ページ: 829-833
  • 査読あり
• [雑誌論文] Determination of Histamine in Rat Plasma and Tissue Extracts by Intramolecular Excimer-forming Derivatization and LC with Fluorescence Detection (2009)
  • 著者名/発表者名: Fumio Ichinose, Takashi Yoshitake, Hideyuki Yoshida, Kenichiro Todoroki, Jan Kehr, Osamu Inoue, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 雑誌名: Chromatographia 70巻 ページ: 575-580
  • 査読あり
• [雑誌論文] Liquid Chromatographic Determination of Acetylcholine Based on Pre-column Alkaline Cleavage Reaction and Post-column Tris(2, 2'-bipyridyl)ruthenium(III) Chemiluminescence Detection (2009)
  • 著者名/発表者名: Hideyuki Yoshida, Akifumi Yamada, Kenichiro Todoroki, Osamu Imakyure, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 雑誌名: Luminescence 24巻 ページ: 306-310
  • 査読あり
• [雑誌論文] Liquid Chromatographic Determination of Polythiols Based on Pre-column Excimer Fluorescence Derivatization and Its Application to a-Lipoic Acid Analysis (2009)
  • 著者名/発表者名: Takashi Inoue, Maki Sudo, Hideyuki Yoshida, Kenichiro Todoroki, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 雑誌名: Journal of Chromatography A 1216巻 ページ: 7564-7569
  • 査読あり
• [雑誌論文] Determination of Polar Organophosphorus Pesticides in Water Samples by Hydrophilic Interaction Liquid Chromatography with Tandem Mass Spectrometry (2008)
  • 雑誌名: Rapid Communication in Mass Spectrometry 22巻 ページ: 2203-2210
  • 査読あり
• [学会発表] アミノ酸メタボロミクスを用いた抗癌剤の治療効果判定法の開発(2) (2010)
  • 著者名/発表者名: 冨田陵子、轟木堅一郎、町田和之、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] フルオラス蛍光誘導体化試薬F-trap pyreneの改良とその機能評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、楠田和成、轟木堅一郎、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第26回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 九州大学薬学部
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] 薬物治療効果の視覚化を指向した癌細胞のアミノ酸メタボロミクス解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 冨田陵子、轟木堅一郎、町田和之、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 第26回日本薬学会九州支部大会
  • 発表場所: 九州大学薬学部
  • 年月日: 2009-12-12
• [学会発表] Fluorous Scavenging Derivatization (FSD)法による高極性有機酸の蛍光誘導体化HPLC分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋本裕輝、轟木堅一郎、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: フルオラス科学研究会第2回シンポジウム
  • 発表場所: ITビジネスプラザ武蔵(金沢)
  • 年月日: 2009-11-27
• [学会発表] フルオラスタグを導入した蛍光誘導体化試薬F-trap pyreneの改良とアミン類のHPLC分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、楠田和成、轟木堅一郎、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: フルオラス科学研究会第2回シンポジウム
  • 発表場所: ITビジネスプラザ武蔵(金沢)
  • 年月日: 2009-11-27
• [学会発表] フルオラス分離技術を利用する微量生体成分の高感度・高選択的HPLC分析法の開発【特別講演】 (2009)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎
  • 学会等名: フルオラス科学研究会第2回シンポジウム
  • 発表場所: ITビジネスプラザ武蔵(金沢)
  • 年月日: 2009-11-27
• [学会発表] 生理活性物質の高感度・高選択的蛍光誘導体化分析システムの開発【クロマトグラフィー科学会奨励賞受賞講演】 (2009)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎
  • 学会等名: 第20回クロマトグラフィー科学会議
  • 発表場所: 新橋ヤクルトホール
  • 年月日: 2009-11-12
• [学会発表] Fluorous Scavenging Derivatization (FSD)法による有機酸の蛍光誘導体化HPLC分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 橋本裕輝、轟木堅一郎、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第27回九州分析化学若手の会夏季セミナー
  • 発表場所: 宮崎観光ホテル
  • 年月日: 2009-07-31
• [学会発表] 蛍光誘導体化-HPLC法による神経芽細胞メタボロミクス解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 近藤晋司、冨田陵子、轟木堅一郎、町田和之、糸山美紀、巴山忠、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 第27回九州分析化学若手の会夏季セミナー
  • 発表場所: 宮崎観光ホテル
  • 年月日: 2009-07-31
• [学会発表] 5-Fluorouracil処理した癌細胞のアミノ酸メタボロミクス解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 冨田陵子、轟木堅一郎、町田和之、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 第16回クロマトグラフィーシンポジウム
  • 発表場所: 長崎大学文教キャンパス
  • 年月日: 2009-05-29
• [学会発表] Fluorous Scavenging Derivatization法による試薬ピークを出さない有機酸の蛍光誘導体化-HPLC分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎、美川智彦、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第16回クロマトグラフィーシンポジウム
  • 発表場所: 長崎大学文教キヤンパス
  • 年月日: 2009-05-29
• [学会発表] Fluorous Scavenging Derivatization法による有機酸の蛍光誘導体化-HPLC分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎、美川智彦、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第70回分析化学討論会
  • 発表場所: 和歌山大学民谷キャンパス
  • 年月日: 2009-05-16
• [学会発表] アミン標識用蛍光誘導体化試薬F-trap FMOC-Glyの開発とアミン類の分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 井上裕文、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊、鶴田泰人
  • 学会等名: 第70回分析化学討論会
  • 発表場所: 和歌山大学民谷キャンパス
  • 年月日: 2009-05-16
• [学会発表] アミノ酸メタボロミクスを用いた抗癌剤の治療効果判定法の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 冨田陵子、上田知、轟木堅一郎、町田和之、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2009-03-26
• [学会発表] Development of Fluorous Tag-bound Fluorescence Derivatization Reagent, F-trap Pyrene, for Reagent's Peak-free HPLC Analysis of Biological Amines (2008)
  • 著者名/発表者名: Kenichiro Todoroki, Hidemichi Etoh, Hideyuki Yoshida, Hitoshi Nohta, Masatoshi Yamaguchi
  • 学会等名: HPLC 2008 Kyoto /The 33rd International Symposium on High Performance Liquid Phase Separations and Related Techniques
  • 発表場所: 京都大学船井哲良記念講堂
  • 年月日: 2008-12-04
• [学会発表] フルオラスタグ結合型蛍光誘導体化試薬"F-trap dansy1"によるアミン類のHPLC分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第19回クロマトグラフィー科学会議
  • 発表場所: 京都大学船井哲良記念講堂
  • 年月日: 2008-12-01
• [学会発表] フルオラス蛍光誘導体化試薬F-trapピレンによる生理活性アミン類のHPLC分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 江藤英倫、鷺山真吾、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第19回クロマトグラフィー科学会議
  • 発表場所: 京都大学船井哲良記念講堂
  • 年月日: 2008-12-01
• [学会発表] アミン標識用蛍光誘導体化試薬F-trap FMOCの開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 井上裕文、古謝景子、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊、鶴田泰人
  • 学会等名: 第47回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター
  • 年月日: 2008-11-08
• [学会発表] フルオラスタグを導入したアミン用蛍光誘導体化試薬"F-trap dansy1"の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: フルオラス科学研究会第1回シンポジウム
  • 発表場所: 新潟薬科大学
  • 年月日: 2008-10-10
• [学会発表] F-trap蛍光誘導体化法による微量生理活性アミン類の高感度分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎、江藤英倫、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: フルオラス科学研究会第1回シンポジウム
  • 発表場所: 新潟薬科大学
  • 年月日: 2008-10-10
• [学会発表] アミン標識用蛍光誘導体化試薬F-trap dansy1の開発とその機能評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 日本分析化学会第57年会
  • 発表場所: 福岡大学
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] 蛍光誘導体化試薬F-trapピレンによるアミノ酸・ポリアミン類のHPLC分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 江藤英倫、鷺山真吾、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 日本分析化学会第57年会
  • 発表場所: 福岡大学
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] F-trap型蛍光誘導体化試薬F-trapピレンを用いるポリアミン類のエキシマー蛍光誘導体化-HPLC分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 江藤英倫、鷺山真吾、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第26回九州分析化学若手の会夏季セミナー
  • 発表場所: 熊本勤労総合福祉センター
  • 年月日: 2008-07-28
• [学会発表] アミノ酸メタボロミクスによる癌薬物治療効果判定法の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 冨田陵子、上田知、轟木堅一郎、町田和之、吉田秀幸、能田均、中島学、山口政俊
  • 学会等名: 第26回九州分析化学若手の会夏季セミナー
  • 発表場所: 熊本勤労総合福祉センタ
  • 年月日: 2008-07-28
• [学会発表] 新規アミン標識用F-trap型蛍光誘導体化試薬"F-trap dansy1"の開発 (2008)
  • 著者名/発表者名: 美川智彦、江藤英倫、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第26回九州分析化学若手の会夏季セミナー
  • 発表場所: 熊本勤労総合福祉センター
  • 年月日: 2008-07-28
• [学会発表] 新規蛍光誘導体化試薬F-trapピレンの開発とアミン類のHPLC分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 江藤英倫、轟木堅一郎、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第69回分析化学討論会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2008-05-15
• [学会発表] アミン標識用F-trap蛍光誘導体化試薬の開発とその機能評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 轟木堅一郎、江藤英倫、吉田秀幸、能田均、山口政俊
  • 学会等名: 第69回分析化学討論会
  • 発表場所: 名古屋国際会議場
  • 年月日: 2008-05-15
• [図書] 薬学分析科学の最前線(日本薬学会物理系薬学部会・分析化学担当教員会議編集) (2009)
  • 著者名/発表者名: 山口政俊、能田均、吉田秀幸、轟木堅一郎(分担執筆)
  • 総ページ数: 52-53
  • 出版者: じほう
• [備考]
  • URL: http://www.pha.fukuoka-u.ac.jp/~bunseki/
• [産業財産権] チオール化合物の同時連続分析方法およびそれに使用する同時連続分析装置 (2008)
  • 発明者名: 吉田秀幸、山口政俊、能田均、轟木堅一郎、井上高志
  • 権利者名: 学校法人福岡大学
  • 産業財産権番号: 特許・特願2008-210564
  • 出願年月日: 2008-08-19