研究概要 |
テラヘルツ領域の二次元相関分光法を開発した.テラヘルツパルス列を生成する光学系を構築し,気体や固体サンプルの二次元相関スペクトルを測定した.しかし測定したサンプルには分子振動モード間の相関に起因する非対角ピークが観測されなかった.その理由として,テラヘルツ光の強度が弱い事,測定した物質の振動モードの同定が難しい事が挙げられる.この問題の解決のため,スペクトル構造の起源が明確なサンプルの探索を行ない,poly-hydroxybutylateが高次構造に起因する振動構造を持ち,二次元相関分光に適していることを見出した.
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