研究課題
若手研究(B)
化石燃料の枯渇の危機および二酸化炭素濃度の増加による地球温暖化は、人類が直面している重大な環境・エネルギー問題である。この問題に対する根本的解決法の一つとして、太陽光エネルギーの効率的利用のための新技術開発が求められている。中でも、水から水素エネルギーを製造する可視光応答型光触媒材料の開発は注目を集めているが、実用化の際に問題の一つとなっているのが光増感剤の耐久性である。そこで我々は、完全無機分子であるポリオキソメタレートの骨格の一部にレニウム(V)原子を置換することで均一な多核レニウム(V)サイトを構築し、可視光を効率良く吸収する新しい光増感剤[O{Re(OH)(α_2-P_2W_<17>O_<61>)}_2]^<14>-(1)および[PW_<11>ReO_<40>]^<4->(2)の開発を行った。これらの化合物を光増感剤として2wt%程度酸化チタン上に担持させると可視光照射(〓400nm)により効率良く水から水素を発生した。
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Materials 3
ページ: 897-917
Dalton Transactions
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http://www.shizuoka.ac.jp/~chem/staffs/kato.html