non-coding RNAの機能を制御あるいは模倣する新規人工核酸素子の開発

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20750136
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 生体関連化学
• 研究機関: 京都工芸繊維大学
• 研究代表者: 山吉 麻子 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 助教 (70380532)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: non-coding RNA / 核酸 / アンチセンス / microRNA / 7SK

研究概要

本研究課題では、疾患に関与するnon-codingRNA(タンパク質をコードしないRNA)の機能に着目し、新しい医薬品創薬を目指した。標的non-codingRNAとして、(1)microRNAと(2)7SKを選択した。それらがいずれも『タンパク質との複合体』となって機能を発現することに焦点を絞り、その機能の要となる『RNAとタンパク質との結合サイト』を(1)阻害、あるいは(2)模倣することで、癌やAIDSの治療に繋がる新規機能性核酸の開発に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Specific regulation of point-mutated K-ras-immortalized cell proliferation by a photo-dynamic antisense strategy. (2010)
  • 著者名/発表者名: M. Higuchi*, A. Yamayoshi*, A. Kobori, A. Murakami
  • 雑誌名: Oligonucleotides. 20 ページ: 37-44
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of peptide-oligonucleotide conjugates for regulation of small RNA function (2009)
  • 著者名/発表者名: A Yamayoshi, D Momokawa, A Kobori, A Murakami
  • 雑誌名: Nucleic Acids Symp. Series 53 ページ: 53-54
• [雑誌論文] Sequence selective formation of 1, N6-ethenoadenine in DNA by furan-conjugated probe (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Kobori, J. Morita, M. Ikeda, A. Yamayoshi, A. Murakami
  • 雑誌名: Bioorg Med Chem Lett 19 ページ: 3657-60
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis and photo-induced cross-linking reactions of 4, 5', 8-trimethyl-psoralen-incorpora ted oligodeoxyribonucleotide (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Kobori, K. Takaya, M. Higuchi, A. Yamayoshi, A. Murakami
  • 雑誌名: Chem. Lett. 38(3) ページ: 272-273
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis of antisense oligonucleotides containing 2'-O-psoralenylmethoxyalkyl adenosine for photodynamic regulation of point mutations in RNA (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Higuchi, A. Kobori, A. Yamayoshi, A. Murakami
  • 雑誌名: Bioorg Med Chem. 17(2) ページ: 475-83
  • 査読あり
• [学会発表] RISCの構造変化を誘起する新規核酸素子の開発(II) RISCのスライサー活性の制御 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・山田有希子・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] Non-coding RNA (7SK)の機能を模倣する新規核酸素子の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・福本裕之・林里依・小柳義夫・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] RISCを標的とする機能性核酸の新しい設計指針の提案 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大毅・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] SATB1を標的とするDecoy DNAの機能評価と新規分子標的医薬としての分子設計 (2010)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・安原万里子・Sanjeev Galande・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会
  • 発表場所: 近畿大学
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] Development of novel nucleic acid analogs that mimic functions of non-coding RNA (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・福本裕之・小柳義夫・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第32回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2009-12-10
• [学会発表] Akio Kobori and Akira Murakami:DEVELOPMENT OF A NOVEL PEPTIDE-OLIGONUCLEOTIDE CONJUGATE FOR REGULATION OF SMALL RNA FANCTION (2009)
  • 著者名/発表者名: Asako Yamayoshi, Daiki Momokawa
  • 学会等名: 国際核酸医薬シンポジウム第5回OTS年会-第19回アンチセンスシンポジウム合同シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学百年講堂
  • 年月日: 2009-11-03
• [学会発表] DEVELOPMENT OF NOVEL NUCLEIC ACID ANALOGS FOR THE FUNCTIONAL REGULATION BY INDUCTION OF STRUCTURAL ALTERNATION OF RISC (2009)
  • 著者名/発表者名: Asako Yamayoshi, Yukiko Yamada, Akio Kobori, Akira Murakami
  • 学会等名: 国際核酸医薬シンポジウム第5回OTS年会-第19回アンチセンスシンポジウム合同シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学百年講堂
  • 年月日: 2009-11-03
• [学会発表] DEVELOPMENT OF A NOVEL DECOY MOLECULE FOR BREAST CANCER THERAPY (2009)
  • 著者名/発表者名: Asako Yamayoshi, Mariko Yasuhara, Sanjeev Galande, Akio Kobori, Akira Murakami
  • 学会等名: 国際核酸医薬シンポジウム第5回OTS年会-第19回アンチセンスシンポジウム合同シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学百年講堂
  • 年月日: 2009-11-03
• [学会発表] 機能性核酸による点変異遺伝子の特異的機能制御法の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・樋口麻衣子・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] RISC活性部位の構造変異を誘起する新規遺伝子制御素子の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・山田有希子・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] PIWI-antagonistic peptideを結合させた遺伝子制御素子の設計とRISC機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大輝・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] SATB1の機能を制御する機能性核酸の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・安原万里子・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-23
• [学会発表] Development of peptide-oligonucleotide conjugates for regulation of small RNA function (2009)
  • 著者名/発表者名: Aasako Yamayoshi・Daiki Momokawa・Akio Kobori・Akira Murakami
  • 学会等名: The 6th International Symposium on Nucleic acids chemistry
  • 発表場所: 岐阜大学
  • 年月日: 2009-09-29
• [学会発表] PIWI-antagonistic peptideを結合させた遺伝子制御素子の設計とRISC機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大毅・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第24回生体機能関連化学シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2009-09-15
• [学会発表] 人工核酸によるnon-coding RNAの機能制御mature-microRNAを標的とした機能性分子の設計指針 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大毅・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 第19回バイオ・高分子シンポジウム
  • 発表場所: 東京大学
  • 年月日: 2009-07-29
• [学会発表] PIWI-antagonistic peptideを結合させた遺伝子制御素子の設計とRISC機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大毅・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 遺伝子・デリバリー研究会第9回シンポジウム
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2009-07-09
• [学会発表] RISCの構造変化を誘起する新規核酸素子の開発 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・山田有希子・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第89春季年会
  • 発表場所: 日本大学理工学部舩橋キャンパス
  • 年月日: 2009-03-29
• [学会発表] PIWI-antagonistic peptideを結合させた核酸素子の設計とRISC機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子・桃川大毅・小堀哲夫・村上章
  • 学会等名: 日本化学会第89春季年会
  • 発表場所: 日本大学理工学部舩橋キャンパス
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] PIWI-antagonistic peptideを結合させたアンチセンス核酸の設計と機能評価 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子、桃川大毅、山田有希子、小堀哲生、村上章
  • 学会等名: 第18回アンチセンスシンポジウム
  • 発表場所: 岐阜大学医学部記念館
  • 年月日: 2008-11-17
• [図書] 核酸医薬の最前線(和田猛監修, アンチセンス核酸法) (2009)
  • 著者名/発表者名: 山吉麻子、村上章
  • 総ページ数: 124-136
  • 出版者: ジーエムシー出版
• [備考] 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科生体分子工学部門生体高分子情報研究室
  • URL: http://www.cis.kit.ac.jp/~antisen/seijo.html