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2008 年度 実績報告書

官能基相互作用を利用した、電解析出による無機酸化物の結晶性・配向性制御

研究課題

研究課題/領域番号 20750159
研究機関大阪市立工業研究所

研究代表者

渡辺 充  地方独立行政法人大阪市立工業研究所, 研究員 (70416337)

キーワード表面・界面物性 / 結晶成長 / 太陽電池 / ソフト溶液プロセス
研究概要

本研究の目的は、スルホン酸基、カルボニル基、アンモニウム基、アミノ基等の官能基が提示された界面における各種の機能性無機化合物の溶液電解法による結晶核生成・成長挙動をあきらかとし、これを機能性無機化合物のための配向制御膜として利用できるようにすることである。これにより、接着性がよく、結晶配向の揃った無機化合物膜を、ヘテロエピタキシャル成長等の煩雑な方法によらずにソフト溶液プロセスによって形成することが可能となる。このような無機化合物の、ソフト溶液プロセスにおける基板界面上での結晶核生成挙動および接着に関する知見は、化合物系の太陽電池・発光素子等の積層デバイスを、安全・安価なソフト溶液プロセスで効率よく形成することに応用できると考えられ、最終年度では太陽電池への応用を試みる。
平成20年度は、表面処理技術を用いて種々の官能基で修飾された電極基板に対する、様々な化合物の電折を行い、それら化合物が電極表面の官能基とどのような相互作用を持ち、どのような様式で析出するのかを調査した。修飾する官能基としては、スルホン酸基、カルボニル基を用い、修飾の方法としては高分子電解質の交互積層法を用いた。また、電解析出させる化合物としては、容易に水溶液から析出可能な酸化物である、酸化亜鉛を用いた。基板としては、後の太陽電池への応用も考慮してITOを用いた。電極の修飾による、酸化亜鉛の析出様態の変化が確認され、本研究の目的とするより高度な配向制御の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高分子微粒子を用いた無機酸化物ナノ構造体の作成と応用2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺充
    • 学会等名
      第15回ミクロスフェア討論会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2008-11-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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