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2009 年度 実績報告書

ジナフトフラン骨格を有する高分子発光材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20750173
研究機関東京農工大学

研究代表者

前山 勝也  山形大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (20311657)

キーワードジナフトフラン / ビナフチル化合物 / 発光材料 / 鈴木カップリング反応 / 溶解性付与
研究概要

本年度は、ニッケル錯体媒介カップリング重合および鈴木カップリング重合によるジナフトフラン単位を有するポリアリーレン発光材料の合成について検討を行った。
まず、前年度の研究により合成ルートを確立した3,3'-ジブロモジナフトフランおよび6,6'-ジブロモジナフトフランのニッケル錯体媒介カップリング重合によるポリアリーレンの合成を試みた。反応条件を種々変え検討を行ったものの、十分な重合度を有するポリアリーレンを得ることができなかった。ジナフトフランモノマーの低溶解性が大きな要因と考えられる。そこで、溶解性の改善を目的とし、長鎖アシル基であるヘキサノイル基を3,3'-位に有するジナフトフランモノマーを用いて重合を試みたが、対応するポリアリーレンを得ることができなかった。
そこで次に、重合方法を鈴木カップリング重合に切り替えることとし、そのモデル実験としてフェニル化反応を試みた。すなわち、Pd(PPh_3)_4触媒存在下、3,3'-ジブロモジナフトフランおよび6,6'-ジブロモジナフトフランと2倍モル量のフェニルホウ酸との鈴木カップリング反応を試みた。その結果、溶媒に,N-ジメチルホルムアミド(DMF)を用いることにより、目的とするフェニルニ置換体を中程度の収率で得られることが分かった。得られたフェニルニ置換体のUV-vis測定により吸収波長のレッドシフトが見られた。しかし、現状では重合反応に展開できるほどの収率で得られているわけでなく、また一部ジナフトフラン骨格の分解反応が起きている。鈴木カップリング反応における反応条件の改善、特に、塩基の種類、量に関する検討を今後徹底的に行いフェニル二置換体の収率を改善した後、ポリアリーレン合成へ展開する予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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