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2008 年度 実績報告書

並列分散環境を前提とした完全メッシュレス法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760059
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

齋藤 歩  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20400533)

キーワード境界要素法 / 二重相反法 / 境界節点法 / 陰関数曲面 / boundary element method / dual reciprocal method / boundary node method / implicit surface
研究概要

境界節点法(BNM)を用いて楕円型偏微分方程式の境界値問題を解く場合には, 境界要素法とは異なり, 前処理として対象領域の境界を要素の集合に分割する必要がない. それ故, 入力データを著しく簡素化できる. しかしながら, BNMでも境界積分を評価する場合, 境界を積分セルの集合に分割しなければならない. この操作には要素分割とほとんど変わらないコストが伴う. 一方, コンピュータ・グラフィックスの分野では物体表面を陰関数によって表現する方法が, 近年, 注目を集めている. 同法では, 物体表面上の節点データから陰関数を決定し, その零等値面を描くことによって, 物体表面の形状を再現するのである. 陰関数曲面を用いて境界積分を評価できれば, BNMの欠点を完全に解消できる. 20年度の研究では, 陰関数曲面法に基づいた積分セルを用いない2次元BNMを開発することを目指した. この目的のため, 同法を二重相反法(DRM)と比較することによって, 同法の性能を評価した. 本年度の研究により, 境界節点数, 境界条件, 境界形状に依存することなく, 提案法はDRMより高精度であることが示された. さらに, 提案法はDRMとほとんど同じ計算速度を示すことも判明した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] セル無し二重相反境界節点法の開発2008

    • 著者名/発表者名
      齋藤歩, 他
    • 学会等名
      日本応用数理学会環瀬戸内応用数理研究部会第12回シンポジウム
    • 発表場所
      山形大学小白川キャンパス
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 積分セルを用いない境界節点法の開発-2次元楕円型境界値問題への適用-2008

    • 著者名/発表者名
      齋藤歩, 神谷淳
    • 学会等名
      日本応用数理学会2008年度年会
    • 発表場所
      東京大学柏キャンパス
    • 年月日
      2008-09-18
  • [学会発表] Two-Dimensional Boundary Node Method without Cells : Application to Potential Problem2008

    • 著者名/発表者名
      A. Saitoh and A. Kamitani
    • 学会等名
      Conference Proceedings of 13th Biennial IEEE Conference on Electromagnetic Field Computation
    • 発表場所
      Athens, Greece
    • 年月日
      2008-05-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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