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2009 年度 実績報告書

並列分散環境を前提とした完全メッシュレス法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760059
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

齋藤 歩  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教 (20400533)

キーワード境界要素法 / 二重相反法 / 境界節点法 / 陰関数曲面
研究概要

境界節点法(BNM)はメッシュレス法の一種であるため,前処理として対象領域を要素の集合に分割する必要がない.これは入力データを著しく簡素化できることを意味している.しかしながら,積分を数値的に評価する場合,他のメッシュレス法と同様に積分領域を積分セルの集合に分割しなければならない.この操作には要素分割とほとんど変わらないコストが伴うため,メッシュレス法の利点を著しく損なってしまう.近年,コンピュータ・グラフィックスの分野では,物体表面を陰関数によって表現する方法が注目を集めており,多くの優れた研究成果が生まれている.同法では,物体表面上にある節点データを用いて物体表面の形状を再現している.それ故,陰関数曲面法をBNMに適用すれば,BNMの欠点を完全に解消できる可能性がある.
これまでの研究によって,積分セルを用いない2次元境界節点法(X-BNM)の開発し,二重相反法(DRM)と比較することによって,同法の性能を評価してきた.この結果,X-BNMはDRMより高精度な解が得られることが示されただけでなく,X-BNMはDRMとほとんど同じ計算速度を示すことも判明した.また,従来のX-BNM法で使用されてきた形状関数は弧長に沿って周期的な関数になるように重み関数を決定していたが,形状関数をローカルな領域でのみ成り立つように改良した結果,X-BNMの簡素化にも成功した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 放射線治療シミュレーションにおける可視化の役割と可視化ソフトウェア2009

    • 著者名/発表者名
      木村彰徳, 齋藤歩, 長谷川恭子, 田中覚
    • 雑誌名

      日本シミュレーション学会論文誌「シミュレーション」 vol.28

      ページ: 27-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 積分セル非依存型二重相反境界節点法の開発2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤歩, 仲田晋, 田中覚, 神谷淳
    • 雑誌名

      Information vol.12

      ページ: 973-984

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of Dual-Reciprocal Extended Boundary-Node Method2009

    • 著者名/発表者名
      A.Saitoh, T.Itoh, A.Kamitani
    • 雑誌名

      AIP Conference Proceedings vol.1168

      ページ: 350-353

    • 査読あり
  • [学会発表] Application of Two Dimensional Extended Boundary Node Method to Potential Problem2009

    • 著者名/発表者名
      A.Saitoh, et al.
    • 学会等名
      19th International Toki Conference
    • 発表場所
      セラトピア土岐
    • 年月日
      2009-12-08
  • [学会発表] Extended Boundary-Node Method : Application to Potential Problem2009

    • 著者名/発表者名
      A.Saitoh, T.Itoh, A.Kamitani
    • 学会等名
      17th Conference on the Computation of Electromagnetic Fields
    • 発表場所
      ブラジル・フロリアノポリス
    • 年月日
      2009-11-25
  • [学会発表] 2次元拡張境界節点法の開発2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤歩, 他
    • 学会等名
      日本応用数理学会2009年度年会
    • 発表場所
      大阪大学豊中キャンパス
    • 年月日
      2009-09-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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