電子後方散乱回折を用いて塑性ひずみを検出する試みに関しては、これまで様々な評価パラメータが提案されている。しかしながら、どのパラメータが最適であるかについて詳細に検討した研究例はほとんど見当たらないようである。また、電子後方散乱回折を利用した疲労損傷評価に関する研究は、まだ報告例が数少ないのが現状である。そこで本研究では、様々な統計的手法を導入することにより疲労損傷度を定量的に評価することが可能となる手法を考案し、その手法の妥当性について従来までに提案されている評価パラメータと比較の上検討を行った。
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