ハイブリッド型人工軟骨材料の開発及び評価

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20760098
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 設計工学・機械機能要素・トライボロジー
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 中嶋 和弘 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (70315109)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 人工関節 / 人工軟骨 / 細胞外マトリックス / 蛋白質吸着膜 / 境界潤滑

研究概要

軟骨細胞を有する人工軟骨材料の開発を行い,摩擦特性について調査した.人工軟骨材料にはポリビニルアルコール(PVA)ハイドロゲルを用い,その表面に軟骨細胞を播種した後に培養してPVAハイドロゲルの表面に細胞外マトリックスを有するハイブリッド型人工軟骨を開発した.ハイブリッド型人工軟骨は培養日数に伴い摩擦係数が低下することを示し,細胞外マトリックスを有するハイブリッド型人工軟骨材料の開発が可能であることを示した.

研究成果

• [学会発表] 細胞外基質を有するハイブリッド型人工軟骨の開発 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中嶋和弘, 馬場章央, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: 平成21年度日本生体医工学会九州支部学術講演会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2010-03-06
• [学会発表] 人工軟骨候補材料の摩擦に与える蛋白質二次構造の影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中嶋和弘, 新開光, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: 第22回バイオエンジニアリング講演会
  • 発表場所: 岡山理科大学
  • 年月日: 2010-01-09
• [学会発表] ポリビニルアルコールハイドロゲルへの細胞接着方法の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 馬場章央, 中嶋和弘, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: 日本機械学会九州支部講演会
  • 発表場所: 長崎大学
  • 年月日: 2009-10-10
• [学会発表] 超高分子量ポリエチレンの摩擦低下に寄与する蛋白質境界潤滑膜の観察 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中嶋和弘, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: ME学会九州支部講演会
  • 発表場所: 九州大学
  • 年月日: 2009-03-07
• [学会発表] 蛋白質とリン脂質の共存下における境界潤滑膜形成のその場観察 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鎗光清道, 中嶋和弘, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: トライボロジー会議2008名古屋
  • 発表場所: 名城大学
  • 年月日: 2008-09-16
• [学会発表] Roles of adsorbed film of surface gel layer in hydration lubrication for articular cartilage (2008)
  • 著者名/発表者名: Teruo Murakami, Kazuhiro Nakashima, Yoshinori Sawae, Nobuo Sakai, Natsuko Hosoda
  • 学会等名: 35th Leeds-Lyon Symposium on Tribology
  • 発表場所: United Kingdom
  • 年月日: 2008-09-12
• [学会発表] Influences of lubricant composition on forming boundary film composed of synovia constituents (2008)
  • 著者名/発表者名: Seido Yarimitsu, Kazuhiro Nakashima, Yoshinori Sawae, Teruo Murakami
  • 学会等名: 35th Leeds-Lyon Symposium on Tribology
  • 発表場所: United Kingdom
  • 年月日: 2008-09-11
• [学会発表] 人工軟骨候補材料の低摩耗化に寄与する最適境界潤滑膜形成に及ぼすリン脂質添加の影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鎗光清道, 中嶋和弘, 澤江義則, 村上輝夫
  • 学会等名: 日本機械学会年次大会
  • 発表場所: 横浜国立大学
  • 年月日: 2008-08-06