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2008 年度 実績報告書

指に装着する触覚情報計測センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760166
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

田中 由浩  名古屋工業大学, 工学研究科, 特任研究員 (90432286)

キーワード触覚センサ / ウェアラブル / リアルタイムセンシング / 安定性 / 感度強化 / 弾性介在物
研究概要

自動化が進んだ産業分野においても, 手触りの良し悪しや鋼板の面歪検査作業など, 未だヒトの手(触覚)が頼りの作業は数多い. 本研究では, ヒトの指に装着し触覚情報を計測できるセンサの開発を目的とする. 指に装着することで, 使用者は現行のままの動作でセンシング可能, センサ駆動用装置を必要とせず導入が容易, リアルタイムセンシングにより直感的に計測箇所や計測値を理解できる, 現行と同じ動作であるため目的の触覚情報と深く関係する情報を検出できる可能性が高い, 将来的にロボットアームと組み合わせれば自動化にも発展, といった利点がある. 特に, ヒトの触覚機能に基づき, 面歪情報および振動情報の検出に特化したセンサを開発する. また, 信号処理や電気的処理でなく, 機械的な要素をセンサに付与することを検討する. このようなセンサは複雑なシステムを必要とせず, シンプルでロバストな検出能力を発揮できる可能性を有する.
本年度はセンサの基盤として, センサ構造や検出原理, センサ表面について検討を行った. まず, ヒトの指と接触するセンサ母材の形状に注目し, センサを指に装着して湾曲した表面をなぞる際, 対象面との接触が安定するようなセンサ構造について検討した. その結果, 走査方向のセンサ両端部分を強く押さえられるセンサ母材形状にすると, ヒトが無意識的に対象表面からセンサが離れないようなぞり動作を行う傾向にあることがわかった. また, 感度向上のために, センサと対象面の間に弾性介在物を挿入することを検討した. 適切な弾性介在物を挿入すると, 対象面の微小凹凸などに起因する応力集中がセンサ内部に起こり, 歪分布の範囲も広がる. したがって, 弾性介在物を用いて, 応力集中の起こる適切な位置にセンサ素子を配置することで, 目的の微小凹凸に対して高感度のセンサを得ることができる. 有限要素法および歪ゲージを用いたセンサによる実験を通じこの効果を確認した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 弾性介在物による触覚センサの感度強化と微小凹検出への応用2008

    • 著者名/発表者名
      田中由浩, 藤本英雄
    • 雑誌名

      第9回計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会論文集

      ページ: 1003-1004

  • [雑誌論文] 触覚センサ形状が対象面との接触の安定性に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤英雄, 田中由浩, 藤本英雄
    • 雑誌名

      第9回計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会論文集

      ページ: 1001-1002

  • [学会発表] 弾性介在物による触覚センサの感度強化と微小凹検出への応用2008

    • 著者名/発表者名
      田中由浩
    • 学会等名
      第9回計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20081220-22
  • [学会発表] 触覚センサ形状が対象面との接触の安定性に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      佐藤英雄
    • 学会等名
      第9回計測自動制御学会(SICE)システムインテグレーション部門講演会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20081220-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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