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2009 年度 実績報告書

指に装着する触覚情報計測センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760166
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

田中 由浩  名古屋工業大学, 工学研究科, 助教 (90432286)

キーワード触覚センサ / ウェアラブル / リアルタイムセンシング / 弾性介在物 / ウェーブレット解析 / 感度強化 / 安定性
研究概要

自動化が進んだ産業分野においても,手触りの良し悪しや鋼板の面歪検査作業など,未だヒトの手(触覚)が頼りの作業は数多い.本研究では,ヒトの指に装着し触覚情報を計測できるセンサの開発を目的とする.指に装着することで,使用者は現行のままの動作でセンシング可能,センサ駆動用装置を必要とせず導入が容易,リアルタイムセンシングにより直感的に計測箇所や計測値を理解できる,現行と同じ動作であるため目的の触覚情報と深く関係する情報を検出できる可能性が高い,将来的にロボットアームと組み合わせれば自動化にも発展,といった利点がある.
昨年度において,センサ構造や検出原理について検討し,特に,弾性シートを対象面と接触するセンサ底面に介在することで,なぞり動作を行いやすくしたり,凹凸刺激をセンサ底面に増強して伝える効果を得られることがわかった.本年度はこれらを基に,歪ゲージを2枚用いた指装着型のセンサを試作し,リアルタイム信号処理による評価システムを構築した.センサ母体は柔軟なゴムからなっており,シェル構造により曲面にも沿わせやすくなっている.また,底面には,粘性流体が封入された薄いシートが貼られ,ある程度の押しつけ力の変動にはよらず一定のセンサ出力を得ることができる.リアルタイム信号処理では,対象表面をセンサでなぞった際に,微小な凹凸を検出し,その大きさを評価するシステムを構築した.時間周波数解析の一種であるウェーブレット変換を用いて,微小凹凸に対する候補波形を検出し,切り出す.切り出した波形の形状から微小凹凸の有無を判別し,またその波形の振幅値から,凹凸の大きさを評価する.検証実験の結果,高い検出率が得られ,同一の実験者においては,大きさの評価も良好に行えることを確認した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Real-time inspection of surface irregularity by finger-mounted tactile sensor2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Tanaka, Hideo Sato, Hideo Fujimoto
    • 雑誌名

      Proceedings of the 18th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication

      ページ: 442-447

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 指に装着する面歪検出用触覚センサの開発2009

    • 著者名/発表者名
      田中由浩, 佐藤英雄, 藤本英雄
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(C編) 75

      ページ: 1639-1646

    • 査読あり
  • [学会発表] Real-time inspection of surface irregularity by finger-mounted tactile sensor2009

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Tanaka
    • 学会等名
      18th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication
    • 発表場所
      Toyama International Conference Center, Toyama, Japan
    • 年月日
      20090927-20091002

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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