超音波モータは高トルクを発生し、静粛、ブレーキ機構が不要等の特長を有しているにも関わらず、その用途はカメラのオートフォーカス機構等に限られているのが現状である。実用化されているような超音波モータは振動子の強度が弱いため、更なる高トルク化は難しい。本研究では強度の強いボルト締めランジュバン型振動子をスクリュ型に配置する超音波モータを提案し、高トルク超音波モータの実現を図った。振動特性を測定した結果、各部の振動分布にばらつきが見られたが、ロータ駆動面で必要とされる複合振動が得られていることを確認した。負荷特性を測定した結果、最大トルク0.67Nm、最大回転数582rpm、最大効率7.63%が得られた。
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