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2009 年度 実績報告書

半導体圧力波センサを用いた帯電計測装置による絶縁材料の帯電解析

研究課題

研究課題/領域番号 20760208
研究機関東京都市大学

研究代表者

三宅 弘晃  東京都市大学, 工学部, 講師 (60421864)

キーワード半導体 / 圧力波センサ / 人工衛星 / 帯電 / 宇宙環境 / 帯電物性
研究概要

本研究は半導体を用いた広帯域・高感度圧力波センサの開発を行うものである。最終的に開発したセンサを帯電計測装置のセンサとして用い、人工衛星内部帯電計測システムへ応用することを目的としている。
本年度はPNジャンクション型とMOS型半導体のセンサの試作を行い、パルス圧力波入力試験を実施し、申請者が考案した理論の実証を行った。入力した圧力波の時間幅は2ns、圧力は500N/m^2である。その結果、入力圧力波に応じた出力が確認された。パルス状の高帯域パルス圧力波の検出を半導体素子で行えたのは世界初の成果である。PNジャンクション型で5mV(昨年度は300μV)と感度の向上が実現した。MOSキャパシタタイプでは素子形状が複雑になったため、これまでと同様の圧力波の入力ができずに取得信号の向上は本年度内に完了できなかった。その原因として
1.基板の裏面(感度領域形成面と反対側)からの圧力波を入力した場合、Si基板中を圧力波が伝播中に1/10以下に強度が減少する。
2.信号取得部に針状のプローブを使用した為、信号経路が点接触で接触抵抗が大
等があげられる。これらの点について新たなる圧力波入力用の冶具を作成することで改善できると考えられ、次年度以降の検討課題である。尚、本成果において論文投稿という形では行っていない。来年度、再現性の確認および開発素子における圧力-電気変換式(圧電式)の構築を行い理論と素子の実証を確実にし、特許出願を行った後に論文化する予定である。また、開発している半導体圧力波センサを帯電計測器へ応用した際の校正データの取得を、現在放射線照射環境下にて行っている。プロトン照射下における絶縁体内の帯電挙動と物性について、世界で始めて宇宙環境における材料劣化について帯電と物性の両面から検討を行うことが出来た。本成果は、2010年の秋に開催されるIEEE/CEIDPでの発表が決定している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Charge Accumulation in Election Beam Irradiated Various Polymers2010

    • 著者名/発表者名
      Nagasawa, Honjoh, Miyake, Watanabe, Tanaka, Takada
    • 雑誌名

      IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering Vol.5,No,4

      ページ: a09-023

    • 査読あり
  • [学会発表] 高電界下におけるプロトン照射ポリイミド内の電荷蓄積特性2010

    • 著者名/発表者名
      沼田、柳川、三宅、田中、高田
    • 学会等名
      電気学会全国大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2010-03-17
  • [学会発表] プロトン照射したポリイミドフィルム内の電荷分布測定2009

    • 著者名/発表者名
      沼田、柳川、三宅、田中、高田
    • 学会等名
      電気学会誘電・絶縁材料研究会
    • 発表場所
      秋田大学
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] 放射線環境下における宇宙機材料の内部帯電・放電特性2009

    • 著者名/発表者名
      三宅、沼田、長澤、田中、高田
    • 学会等名
      放電学会年次大会放電
    • 発表場所
      東京都市大学
    • 年月日
      2009-11-14
  • [学会発表] プロトン照射ポリイミドフィルムの帯電特性2009

    • 著者名/発表者名
      沼田、三宅、田中、高田、岩井
    • 学会等名
      第6回宇宙環境シンポジウム
    • 発表場所
      北九州国際会議場
    • 年月日
      2009-10-30

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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