情報理論的に安全な暗号システム実現のための理論的研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20760236
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 通信・ネットワーク工学
• 研究機関: 電気通信大学
• 研究代表者: 岩本 貢 電気通信大学, 先端領域教育研究センター, 特任助教 (50377016)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 暗号・情報セキュリティ / 情報理論的暗号 / 秘密分散法 / 不正検出

研究概要

本研究では,情報理論的暗号をより実用化しやすくするために必要と思われる基礎的な理論研究を行い,幾つかの結果を得た.主要成果は大きく3つあり,(1)不正検出可能な(2,2)しきい値秘密分散法に対する符号化定理,(2)視覚復号型秘密分散法の効率的な実現方式の提案,および(3)共通鍵暗号における情報理論的暗号方式の安全性概念に関する新しい知見,である.その他,情報理論的な手法を通常の暗号理論や暗号実装の諸問題に応用し,新たな成果を得た.

研究成果

• [学会発表] Triviumのセットアップタイム違反に基づく新しい故障差分解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 李奇, 五味澤重友, 岩本貢, 太田和夫, 崎山一男
  • 学会等名: 電子情報通信学会研究会研究報告, IEICE-ISEC2010-122, pp.333-339
  • 年月日: 2011-03-04
• [学会発表] 情報理論的に安全な暗号化のための安全性概念 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岩本貢, 太田和夫
  • 学会等名: CompView暗号理論ワークショップ
  • 発表場所: 東京工業大学,東京
  • 年月日: 2011-02-21
• [学会発表] FDH署名の安全性証明の再考 (2011)
  • 著者名/発表者名: 坂井祐介, 岩本貢, 駒野雄一, 太田和夫
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2011), 4A2-1
  • 年月日: 2011-02-21
• [学会発表] Joux-Lucksの3-collisions探索アルゴリズムに関する計算量の詳細な検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 名渕大樹, 岩本貢, 崎山一男, 太田和夫
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2011), 4B1-4
  • 年月日: 2011-01-28
• [学会発表] 電磁波解析における局所性と放射磁界方向について (2011)
  • 著者名/発表者名: 落合隆夫, 山本大, 伊藤孝一, 武仲正彦, 鳥居直哉, 内田大輔, 永井利明, 若菜伸一, 岩本貢, 太田和夫, 崎山一男
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2011), 2D3-3
  • 年月日: 2011-01-26
• [学会発表] ラッチの乱数出力位置を利用したPUFによるID生成/認証システムの信頼性向上手法 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山本大, 崎山一男, 岩本貢, 太田和夫, 落合隆夫, 武仲正彦, 伊藤孝一
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム(SCIS2011), 2D1-1
  • 年月日: 2011-01-26
• [学会発表] 情報理論的に安全な暗号化のための安全性概念 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岩本貢, 太田和夫
  • 学会等名: 情報理論とその応用シンポジウム(SITA2010), pp.202-207
  • 年月日: 2010-12-01
• [学会発表] A general construction method of visual secret sharing schemes with share rotations (2010)
  • 著者名/発表者名: M. Iwamoto, Y. Li, K. Sakiyama, K.Ohta
  • 学会等名: Technical Report of IEICE, ISEC2010-49, pp.67-74
  • 年月日: 2010-09-10
• [学会発表] PUF-HB 認証プロトコルに対する能動的な攻撃 (2010)
  • 著者名/発表者名: 長井大地, 塙知剛, 岩本貢, 崎山一男, 太田和夫
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム, 2C2-5
  • 年月日: 2010-01-21
• [学会発表] Visual Secret Sharing Schemes for Multiple Secret Images Including Shifting Operation of Shares (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Espejel-Trujillo, M.Nakano-Miyatake, M. Iwamoto
  • 学会等名: 6th International Conference on Electrical Engineering, Computing Science and Automatic Control (CCE 2009), pp.433-438
  • 年月日: 2009-11-20
• [学会発表] Coding Theorems for a (2, 2) Threshold Scheme Secure against Impersonation by an Opponent (2009)
  • 著者名/発表者名: H. Koga, M. Iwamoto, H. Yamamoto,
  • 学会等名: IEEE-ITW 2009, pp.188-192
  • 年月日: 2009-10-13
• [学会発表] A coding theorem for cheating-detectable (2,2)-threshold blockwise secret sharing schemes (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Iwamoto, H. Yamamoto, H. Koga
  • 学会等名: IEEE-ISIT 2009, pp.1308-1312
  • 年月日: 2009-06-30
• [学会発表] 画像の回転に対する新しい視覚復号型秘密分散法 (2009)
  • 著者名/発表者名: 李陽, 岩本貢, 太田和夫, 崎山一男
  • 学会等名: 電子情報通信学会研究会研究報告, ISEC2009-5, pp.29-36
  • 年月日: 2009-05-22
• [学会発表] なりすまし攻撃を検出できる(2, 2)しきい値法に関する符号化定理 (2009)
  • 著者名/発表者名: 古賀弘樹, 岩本貢, 山本博資
  • 学会等名: 電子情報通信学会研究会研究報告, IT2008-66, ISEC2008-124, WBS2008-79, pp.143-150
  • 年月日: 2009-03-09
• [学会発表] 漸近的にほぼ確実に不正検出可能な秘密分散法 (2009)
  • 著者名/発表者名: 岩本貢, 山本博資
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム, 1F1-2
  • 年月日: 2009-01-20
• [学会発表] Weakly secure visual secret sharing schemes (2009)
  • 著者名/発表者名: M. Iwamoto
  • 学会等名: 暗号と情報セキュリティシンポジウム, 1F1-4
  • 年月日: 2009-01-20
• [学会発表] Weakly secure visual secret sharing schemes (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Iwamoto
  • 学会等名: ISITA2008, pp.42-47
  • 年月日: 2008-12-08
• [学会発表] 漸近的にほぼ確実に不正検出可能な秘密分散法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岩本貢, 山本博資
  • 学会等名: 情報理論とその応用シンポジウム, pp.532-537
  • 年月日: 2008-10-09
• [図書] 知識ベース「知識の森」(1群1編「情報理論」13.4 章「秘密分散」)
  • 出版者: 電子情報通信学会
  • URL: http://www.ieice-hbkb.org/portal/
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://www.quest.is.uec.ac.jp/mitsugu/http://www.ghrdp.uec.ac.jp/