研究課題
平成20年度の研究成果は以下の通りである。1. 3次元モデルの平面近似に関する研究 : 前年度までに開発したメッシュ構造で表現される3次元モデルの平面描画アルゴリズムの高速化を行った。頂点数5000の3次元映像1フレームの描画に8-10秒程度かかっていたものが、2-3秒にまで計算量を低減することに成功した。次年度からはこの平面描画アルゴリズムを細分化・並列化し実時間処理可能なまでに高速化する予定である。2. 幾何画像の圧縮アルゴリズムに関する研究 : イタリアのブレシア大学からニコラ・アダミ准教授を2ヶ月間招聘し、平面描画後の画像化された3次元モデルの圧縮アルゴリズムに関して共同で研究を行った。従来の符号化器であるH.264をベースとし、平面化された3次元モデルに適した要素技術の改良について検討した。具体的には前処理関数の導入、最適な量子化マトリクスの検討、xyz座標値の相関除去などを検討した。3. 低解像メッシュの高解像度化 : 低解像度メッシュの高解像度化に関する研究を行った。ここでは計算負荷及び伝送データサイズを低減するために、まずサーバ側で低解像度のメッシュを実時間モデリングで作成し、符号化、伝送し、クライアント側でそれを高解像度化する手法である。3次元メッシュでこの高解像度化をするには雑な処理が必要となるが、画像の高像度化においてはいくつか高速でかつ高性能な手法が提案されており、その手法に基づきアルゴリズムを改良し、3次元モデルの高解像度化を実現した。
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IEICE Trans. on Fundamentals Vol.E91IA No.10
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Journal on Image and Video Processing, EURASIP Volume 2008
ページ: Article ID 693427
WSEAS Transactions on Electronics Volume : 1
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http://vig.is.env.kitakyu-u.ac.jp/Japanese/work.html