研究課題
平成21年度の研究成果は以下の通りである。1. 幾何画像の圧縮アルゴリズムに関する研究:画像符号化の専門家であるイタリアのブレシア大学からニコラ・アダミ准教授を招聘し、幾何画像の圧縮アルゴリズムの圧縮率向上と高速化に関して研究を行った。最先端の画像符号化アルゴリズムを幾何画像圧縮に適用することで、スケーラブルでかつ高圧縮な符号化法式を提案する古閑できた。2. 高ダイナミックレンジ画像の取得法:3次元画像の高精細レンダリングには高ダイナミックレンジ画像を用いたImage Based Lightingシミュレーションが有効であるが、本研究では効果的な高ダイナミックレンジ画像の取得法を提案した。高ダイナミックレンジ画像を取得するには複数枚の露光の異なる画像を統合する必要があるが、従来の方法では統合の際に発生するゴーストやプレを十分に取り除けない欠点があった。本研究では、(1)統合の際の重み関数の工夫、(2)MAP推定を用いた白飛び、黒潰れ領域と動きベクトルの推定、(3)画像統合手法の改良、の3点に関して新しい手法を提案し、従来の手法に比べて大幅にアーディファクトを低減することができることを示した。またこの画像のダイナミックレンジをディスプレイレンジに圧縮するトーンマッピング手法も併せて提案した。その手法は現在特許出願すべく準備中である。対外発表成果は以下の通りである。国際学術論文2件、国内雑誌解説論文2件、国際会議発表4件、国内会議発表3件
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (7件) 備考 (1件)
Digital Signal Processing (Elsevier) Volume 20, Issue 2
ページ: 328-336
電子情報通信学会誌 2月号
ページ: 139-144
映像情報メディア学会誌 64(3)
ページ: 299-305
EURASIP Journal on Image and Video Processing. Volume Article ID 432853
http://vig.is.env.kitakyu-u.ac.jp/Japanese/work.html