研究課題
平成23年度の研究成果は以下の通りである。1.前年度に提案した高コントラスト3次元映像レンダリングのための高ダイナミックレンジ画像の取得法によって得られた画像を効果的に符号化する手法、及びImage Baesd Lightingによる3次元映像レンダリングのためのトーンマッピング技術を提案した。今年度はその内容をさらに発展させ、画質の改善と高速化を達成した。特に処理速度の点では前年度の成果に比べて30倍以上の高速化が達成され、20fpsで処理可能となった。2.超高コントラストを実現するトーンマッピングは3次元映像レンダリングでも頻繁に用いられるが、高コントラスト画像のトーンマッピングと圧縮符号化を同一のフレームワークで実現する一連の手法を提案した。具体的には、独自で考案した画像のピラミッド表現を利用し、各層でコントラスト強調処理を行うことにより、非常に少ない計算量で最先端の研究成果と同等の画質が得られることを確認した。また、従来の圧縮法には、超高コントラスト画像は圧縮符号化する際、高コントラスト部の高周波数部のエネルギー故に、圧縮効率が悪くなると言う問題があったが、本手法は高圧縮及び高コントラストを同時に実現することが可能である。上記の研究成果に対して積極的に対外発表を行った。学術論文誌6件に掲載された。これには画像処理では最高レベルの論文誌であるIEEE Transaction on Information Forensics and SecurityやIEEE Transaction on Image Processingが含まれる。また、IEEEのフラグシップ会議であるInternational Conference on Image Processing(ICIP)やInternational Conference on Acoustics,Speech and Signal Processing(ICASSP)において合計3件の論文を発表した。さらに現在学術論文を2件、国際会議に3件投稿中である。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)
IEEE Transactions on Image Processing
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http://vig.is.env.kitakyu-u.ac.jp/Japanese/work.html