研究課題
若手研究(B)
本研究では、近年注目を集めている植物工場で利用する植物の生理活性状態モニタリング技術の一つとして、植物の生体電位を利用したシステムの構築を目的とした。特に、植物の生育状態に最も大きな影響を与える環境要因の一つである光照射と生理活性状態との関係を生体電位によって明らかにするために、LED 光源を用い、その照射パターンを変更したときの生体電位応答と光合成活性との関連について検討した。その結果、植物の生体電位応答は、連続光並びに点滅光の照射開始、終了時に大きな応答を示し、照射開始時の応答の大きさが、光合成活性の大きさと相関があることを示した。この成果により、植物の生体電位応答のモニタリングによって、植物の状態を把握することが可能となるとともに、その情報を用いることにより、光合成効率を高めるためにより適切な光条件へとコントロールするシステムへの応用も期待できる。
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IEICE Trans. Electron. vol.E91-C,No.12