研究課題
若手研究(B)
近年、がん等の周囲組織に比べ硬い病変を弾性率の違いを映像化することで、検出する技術が注目されている。しかし、数百Hzのずり弾性波の伝播速度分布を超音波により計測する加振映像法では、超音波伝播速度の遅さに起因した計測繰り返し周波数の制限により、癌組織の早期発見で臨床的に求められる5 mmの分解能まで達していない。そこで、伝播速度の速いマイクロ波を用い、数KHzの高周波加振振動による孤立物体の新たなイメージング法を検討した。まず、高い繰り返し周波数を有する5GHz帯の送受アレイレーダ計測システムの開発を行った。また、数値シミュレーションにより、外部加振により微小に変位する孤立物体を9×9の送受信アレイを用いて位置推定する際のアレイ配置や偏波を検討した。その結果、半径2cm程度の円アレイ内に交互に配置した送受信アレイにより、直径3 mm、振動振幅10μm程度の散乱体であれば、100dBのダイナミックレンジで計測可能な範囲であることが示唆された。
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EICE Trans. Commun. (In Press)
Japanese Journal of Applied Physics (In Press)
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