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2008 年度 実績報告書

血管内皮機能分析のための画像計測装置の試作研究

研究課題

研究課題/領域番号 20760264
研究機関東京農工大学

研究代表者

西舘 泉  東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 講師 (70375319)

キーワード可視化 / 皮膚色素 / ヘモグロビン / 血液 / 動脈血流入量 / 静脈容量
研究概要

本研究課題の目的は、ヒト血管内皮機能情報分析のために簡易な光学と実時間の分光画像計測が特徴である拡散反射分光画像計測システムを試作・開発し、皮膚表在毛細血管拡張性動態の時・空間計測を実現することである。
本年度の研究では、はじめにメタルハライドランプ光源、カメラレンズ、RGB CCDカメラ、光学部品固定装置及び画像取込用PCから成る画像取得装置を構成した。カメラは80万画素、ダイナミックレンジはRGB各バンド8-bitとした。次に、RGBの3応答量から皮膚表在毛細血管の酸化・還元血液濃度を求める方式を新たに検討した。皮膚ファントムを用いた実験により、酸化・還元血液濃度の定量性について確認した。さらに、ヒト上肢血流閉塞に対する酸化・還元血液濃度の計測を行ない、本方式の妥当性について確認した。これらの成果については雑誌論文"Optics Letters, Vol.33, No.19, 2008, pp.2263-2265."にて論文発表を行った。加えて、血流変化に対する酸化・還元血液濃度の時間変化から動脈血流入量、静脈容量、及び静脈血流出時定数を推定・画像化する方式を新たに考案し、ヒト皮膚に対する実験により各指標の空間分布計測が可能であることを確認した。また、13名の被験者から得られた結果は、従来法であるストレンゲージプレチスモグラフによる実験結果と高い相関を示すことを明らかにした。以上の成果により、RGB画像により皮膚表在毛細血管拡張性動態を計測・評価できる可能性が得られた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Visualizing of skin chromophore concentration by use of RGB images2008

    • 著者名/発表者名
      Izumi Nishidate
    • 雑誌名

      Optics Letters 33

      ページ: 2263-2265

    • 査読あり
  • [学会発表] Visualization of skin hemodynamics by use of digital RGB image2008

    • 著者名/発表者名
      Izumi Nishidate
    • 学会等名
      International Topical Meeting on Information Photonics 2008
    • 発表場所
      Hyogo, Japan
    • 年月日
      2008-11-09
  • [学会発表] RGB画像に基づく皮膚血流量の画像化に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      西舘泉
    • 学会等名
      第41回光波センシング技術研究会
    • 発表場所
      東京理科大学森戸記念館
    • 年月日
      2008-06-11
  • [備考]

    • URL

      http://www.tuat.ac.jp/~bmp-mpg/index.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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