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2009 年度 実績報告書

ダイナミクスにゆらぎをもつ確率システムの理論的性能解析と人の運動制御系への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20760273
研究機関大阪工業大学

研究代表者

牛田 俊  大阪工業大学, 工学部, 講師 (30343114)

キーワード確率システム / ゆらぎ / 運動制御 / 倒立振子 / 二足歩行ロボット
研究概要

従来の多くの制御系設計において,ゆらぎやノイズといった不確定要素は,制御性能を低下させる要因として制御系からできるだけ排除される存在であった.この事実とは対照的に,本研究では,ゆらぎの発生源を制御器に積極的に取り入れることでより良い制御性能が達成可能になることを,理論的な安定解析・時系列解析,数値実験,さらに,人の視覚運動制御系を模擬したロボットによる実験を通じて明らかにする.
本年度は,より人のStickBalancingに近い確率システムモデルを構築し,ゆらぎを利用した制御系として二足歩行ロボットの視覚運動制御へ応用した.二足歩行ロボットの視覚運動制御は,ゆらぎの影響を調べるプラットホームとして適している.なぜならば,人型ロボットの運動制御には,首振り機構を用いた注視制御や,外界の情報に基づいた歩行制御等,様々なタスクを選択できるからである(先の科学研究費補助金の研究課題で実証済み).特に,二足歩行のべ一スとなる技術である,視覚による歩行時のロボット自身の姿勢制御に対して,ゆらぎを含む制御器の適用を試みた.倒立振子系での結果では,ゆらぎの存在により安定化可能な設計パラメータの幅が拡がり,より大きなゲインや制御しにくい短い振子に対して安定性が保証された.二足歩行ロボットでは,より素早い歩行運動(制御ゲインの増加)や,カメラ等の搭載によって重心が高くなった場合でも安定な歩行を実現することを目指し,その実現可能性を探っているところである.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ロボットアーム駆動型倒立振子系の安定化に対する確率論的アプローチ2009

    • 著者名/発表者名
      牛田俊
    • 学会等名
      計測自動制御学会 制御理論シンポジウム
    • 発表場所
      大阪, ホテルコスモスクエア国際交流センター
    • 年月日
      2009-09-14
  • [学会発表] 生物と機械に共通する力学原理を求めて2009

    • 著者名/発表者名
      石川将人, 牛田俊
    • 学会等名
      第53回システム制御情報学会研究発表講演会
    • 発表場所
      神戸, 神戸市産業振興センター
    • 年月日
      2009-05-20

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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