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2009 年度 実績報告書

環境情報の不確かさを考慮した移動ロボットのロバスト予測制御

研究課題

研究課題/領域番号 20760275
研究機関京都大学

研究代表者

福島 宏明  京都大学, 工学研究科, 助教 (40377015)

キーワード予測制御 / 恊調制御 / ロバスト制御
研究概要

本研究の目的は,移動ロボットのフォーメーション制御において,障害物の位置の推定誤差や各ロボットの軌道の予測誤差など,周辺環境の情報に一定の不確かさが存在する場合にもシステムの安定性を保証するロバスト制御手法を開発することである.また,実機を使ってリアルタイムで手法を実装するため,衝突回避を考慮したフォーメーション制御の計算量を低減する混合整数計画ソルバーの開発も行う.
本年度は,各ロボットの予測軌道が離散的であることから離散予測時刻間で衝突が起こる問題に焦点を当て,これを防ぐことを目的とした「可変最大速度法」と「遷移制約法」という2つのアルゴリズムの提案を行った.可変最大速度法は,障害物を仮想的に拡大するだけでなく,それと連動して障害物近傍の最大速度を下げることにより,予測時刻間の障害物回避を保証し,なおかつ軌道が必要以上に遠回りになる従来の問題を低減する手法である,また,遷移制約法は障害物回避制約の遷移に着目し,安全な遷移条件のみ生成することで予測時刻間の障害物回避を保証する手法である.これらの手法は,従来の方法と異なり,最適化問題を繰り返し解くことなく,障害物と衝突しない軌道が得られるという利点をもつ.また,これらの方法を用いた場合に予測時刻間での衝突回避を理論的に保証するための条件を明らかにした.さらに,計算機シミュレーションだけでなく,汎用の移動ロボットを用いた実機実験により提案手法の有効性を検証した.得られた結果はIFAC Symposium on Robot Control,および計測自動制御学会論文集で発表している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 予測時刻問の障害物回避を考慮したモデル予測制御に基づく軌道計画法2009

    • 著者名/発表者名
      根和幸, 福島宏明, 松野文俊
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集 45

      ページ: 406-413

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Trajectory Generation based on Model Predictive Control with Obstacle Avoidance between Prediction Time Steps2009

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Kon, Hiroaki Fukushima, Fumitoshi Matsuno
    • 雑誌名

      Proc. IFAC Symposium on Robot Control 1

      ページ: 663-669

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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