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2010 年度 実績報告書

環境情報の不確かさを考慮した移動ロボットのロバスト予測制御

研究課題

研究課題/領域番号 20760275
研究機関京都大学

研究代表者

福島 宏明  京都大学, 工学研究科, 講師 (40377015)

キーワード予測制御 / 協調制御 / ロバスト制御
研究概要

交付申請書の「研究の目的」,「研究実施計画」に記載したように,各ロボットの予測軌道の誤差に着目し,前年度までは静止障害物のみしか考慮していなかった単一移動ロボットの予測制御手法を,複数ロボットのフォーメーション制御に拡張し,予測軌道の不確かさに対してロバストな制御手法について研究を行った.より具体的には,各ロボットが予測する軌道は離散的な時刻のものであり,そのような離散的な予測時刻でしか衝突回避を考慮していないため,予測時刻間でも衝突回避を保証する新たなフォーメーション制御手法を提案した.また,提案手法において,最適制御問題の可解性と閉ループ系の安定性に関する理論的な考察を行い,提案手法の有効性をシミュレーションと実機実験により検証を行った.
また,モデル予測制御に基づくフォーメーション制御において常に問題となる,最適化問題を解くための計算量に着目した研究を行った.最適化問題を解くための分子限定法において,衝突回避問題の特性を考慮することにより,不必要な子問題を低減する新たなアルゴリズムを提案し,モデル予測制御を用いた手法では過去に検証例が見られない5台のロボットで実機実験を行い,有効性を検証した.
さらに,従来の多くのフォーメーション制御手法では,リーダからの相対位置の指令値を各ロボットについて与える必要があり,ロボットの台数が増加すると困難になる問題に着目して研究を行った.ロボット群全体の重心の位置,向き,形状を特徴付ける抽象変数を導入し,オペレータによって与えられた軌道に対して,指定された幅を持つ経路を追従するようにロボット群の形状を自動的に変形させる制御手法を提案し,実験検証を行った.また,その制御手法の基礎となる,複数車両を直列に連結したヘビ型ロボットの先頭追従制御手法も提案した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 予測時刻間の衝突回避を考慮した複数移動体のモデル予測編隊制御2010

    • 著者名/発表者名
      根和幸, 福島宏明, 松野文俊
    • 雑誌名

      計測自動制御学会論文集

      巻: 46 ページ: 383-390

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ねじ推進ヘビ型ロボットの先頭追従制御2010

    • 著者名/発表者名
      福島宏明, 田中基康, 亀川哲志, 松野文俊
    • 雑誌名

      日本ロボット学会誌

      巻: 28 ページ: 707-714

    • 査読あり
  • [学会発表] 速度履歴に基づくねじ推進ヘビ型ロボットの先頭追従制御2010

    • 著者名/発表者名
      有泉亮, 福島宏明, 松野文俊
    • 学会等名
      第28回日本ロボット学会学術講演会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2010-09-23

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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