• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

コンクリート内部のひずみ分布に着目した鉄筋腐食したRC部材のせん断耐荷機構の評価

研究課題

研究課題/領域番号 20760304
研究機関神戸大学

研究代表者

三木 朋広  神戸大学, 工学研究科, 准教授 (30401540)

キーワード鉄筋腐食 / コンクリート内部ひずみ / せん断耐荷機構 / 画像解析 / RC部材 / 局部腐食 / タイドアーチ / 定着部
研究概要

本研究では、鉄筋腐食に起因した様々な付着状態とせん断耐力、破壊モードの関係について評価することを目的とする。この最終目標のうち、平成20年度は実験的なアプローチから検討した。得られた結論は以下のとおりである。1. 電食により鉄筋腐食させたRCはりの載荷実験から、腐食め程度、腐食発生位置、腐食領域が耐荷機構に与える影響について整理し、特に先行ひび割れの影響により、載荷によって生じるひび割れの角度が変化することがわかった。2. コンクリート部材内部のひずみ分布を測定する方法の精度を確認した。加工アクリル板に3軸ひずみゲージを貼り付け、それをコンクリート部材中に埋め込むことによって、ウェブコンクリート内部のひずみ分布を測定した。その結果より、載荷中コンクリート表面で目視観察できるひび割れより早期に内部ひずみが急変することがあることがわかった。3. 供試体表面に貼り付けた円形ターゲットを用いた画像解析により求めた表面ひずみの分布から、腐食ひび割れによる耐荷機構の変化を把握できることを確認した。4. 支点外の主鉄筋定着部が健全である場合、主鉄筋の腐食程度が進行するにつれてタイドアーチ的な耐荷機構になり、その結果せん断耐力が上昇することを、格子モデルのアーチ部材に着目することによって解析的に明示することができた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 鉄筋腐食した鉄筋コンクリートはりのせん断耐荷機構のマクロ的評価2008

    • 著者名/発表者名
      三木朋広, 鈴木暢恵, 二羽淳一郎
    • 雑誌名

      コンクリート工学論文集 Vol.19, No.3

      ページ: 61-70

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 局所的な鉄筋腐食を有するRCはり部材のせん断耐荷性能に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      角田真彦, 渡辺健, 三木朋広, 二羽淳一郎
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集 Vol.30, No.3

      ページ: 1705-1710

    • 査読あり
  • [学会発表] Evaluation on Residual Load Carrying Capacity of Corroded RC Beams by 3D Lattice Model Analysis2009

    • 著者名/発表者名
      T. Miki and J. Niwa
    • 学会等名
      6th International Conference on Urban Earthquake Engineering
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      2009-03-04
  • [学会発表] 3D Lattice Model Analysis for Residual Load Carrying Capacity of RC Beams with Spatially Variability of Corrosion2009

    • 著者名/発表者名
      T. Miki and J. Niwa
    • 学会等名
      6th Regional Symposium on Infrastructure Development (RSID6)
    • 発表場所
      Bangkok, Thailand
    • 年月日
      2009-01-14
  • [備考]

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/~mikitomo/research.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi