河道の平面形状を数値計算に適切に反映する方法として一般座標が広く用いられているが、河道湾曲の曲率が大きい場合や分岐・合流がある場合では必ずしも適当は方法とは言えない。特に、本研究で対象としている河川の自然蛇行の平面形状は二価的な形状や河道の短絡までを包括的に取り扱う必要があるものの、一般座標では困難となる場合が多い。この問題の解決のために、境界適合が必要な箇所のみ任意多角形セルを用いてそれ以外は矩形格子を用いる新たな境界適合法を平成20年度までに開発した。開発した座標軸非依存型の境界適合法は自由蛇行において想定されるあらゆる平面形状の表現が可能である一方で、同計算法で求めれれる非構造的な計算点の配置情報の生成は極めて煩雑となる弱点があった。平成21年度は、座標軸非依存型の計算方法で求められる計算点配置を完全に自動処理するためのアルゴリズム、このアルゴリズムを実装した自動処理システムを開発した。
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