研究概要 |
本研究の目的は, 時間信頼性評価に必要な各種モデル・手法を開発し, 確率的交通ネットワーク均衡モデルを核とした時間信頼性評価のためのモデル体系を構築し, それを金沢都市圏道路ネットワークに適用し, 構築モデルの妥当性等を検討することである.この目的のために, 平成20年度は以下のようなことを行った. 1) 所要時間が変動する要因及びその変動特性を特定する手法の確立 リンク特性等のネットワーク情報とともに車両感知器等から得られる交通量データの変動を基本にし, 所要時間が変動する要因分析の手法を開発した. 2) 確率変動するOD交通量の推定モデルの開発 車両感知器による大量の断面交通量データを分析することにより, 交通量の変動の確率的な特性を把握し, この確率的な特性を用いたOD交通量推定方法を開発した. 3) 交通手段選択等を含む統合化 研究代表者がこれまでに開発した交通量及び所要時間が確率的に変動する交通ネットワーク均衡モデルに交通手段選択等を導入し, 統合化確率的ネットワーク均衡モデルを構築した.
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