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2009 年度 実績報告書

懸濁物質の非球形性を考慮した沿岸域リモートセンシングアルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760359
研究機関20760359

研究代表者

小林 拓  山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教 (20313786)

キーワード衛星リモートセンシング / 懸濁物質 / 粒径分布 / カバー付放射輝度計
研究概要

水中の懸濁物質の非球形性を考慮することで懸濁した沿岸域に適した植物プランクトンや土砂などの各懸濁物質濃度を衛星データから導出する水中アルゴリズムの開発を行うことを目的とし,下記の2項目について研究を実施した.
1. 無機粒子やその凝集体の粒径分布の測定:無機粒子やその凝集体の粒径分布を定量的に測定するため,CCDカメラを接続した光学顕微鏡でフローセルを用いて連続的に懸濁物質の画像を撮像し,自動的に画像処理を行う装置を開発を進めたが,CCDカメラのシャッタースピードに合わせて試料水の流速を決定した場合,流速が低下し試料導入のチューブ内で粒子が沈降してしまった.そのため,シャーレに試料水を入れ,静置して粒子を沈殿させた後,画像を取得するように方法を変更した.取得した画像より,自動的に画像処理を行い,粒径に関するデータを取得した.
2. 海面反射率(リモートセンシング反射率)の測定:近赤外域の海面反射率の測定はその波長域での海面射出放射輝度が低いことから従来の方法では困難である.そこで大きさの異なる3種類のカバーを用意し,そのうち2種類のカバーをそれぞれ取り付けた2本の放射輝度計により海面射出放射輝度の測定を実施した.カバーの大きさは用意した.船上観測を11月に有明海で,12月にタイ王国のバンパコン川河口周辺海域にて実施した.使用した2本の放射輝度計の相互補正を測定時に実施することにより,これまで測定精度が低かった近紫外域や近赤外域を含め,精度よく海面射出輝度を測定することができ,沿岸海域での海色リモートセンシングのアルゴリズム開発の基礎データとして重要なデータの取得が可能となった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Optical properties of inorganic suspended solids and their influence on ocean colour remote sensing in highly turbid coastal waters2010

    • 著者名/発表者名
      H.Kobayashi, ほか5名
    • 雑誌名

      International Journal of Remote Sensing (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Water-leaving radiance measured with covered radiometers2009

    • 著者名/発表者名
      H.Kobayashi
    • 学会等名
      The 6^<th> Japan-Korea Workshop on Ocean Color Remote Sensing
    • 発表場所
      Ansan, Korea
    • 年月日
      2009-12-10

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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