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2008 年度 実績報告書

幼児を対象とした環境汚染物質の神経毒性リスク評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760361
研究機関京都大学

研究代表者

中山 亜紀  京都大学, 工学研究科, 助教 (10335200)

キーワード鉛 / 神経毒性 / バイオマーカー / タンパク質発現変動解析
研究概要

鉛は中枢神経系に有害で、精神遅滞や学習障害を引き起こすことが知られている。血中濃度とIQの低下には強い相関が見られることが知られているが、U.S. EPAは、鉛は骨組織への蓄積といった特徴があり、年齢による体内動態のため、従来のリスク評価手法では、リスク値を正当に評価できないとして、リスク値やRfD(参照用量)を公表していない。また神経毒性については、リスク評価手法が未だ確立されていない。
本研究では、特に幼児に着目して、鉛をはじめとする環境汚染物質の神経毒性発現のリスク評価方法の開発を目標とする。平成20年度は、酢酸鉛を神経細胞PC12に曝露し、タンパク質の発現変動解析を行った。その結果、鉛曝露により発現量の増加するスポットが8点、減少するスポットが20点、計28点のタンパク質を検出した。検出したタンパク質の中で8個のタンパク質に対し、MALDI-TOF/MS法により同定を行ったところ、これらが、cytochrome b5、membrane associated progesterone receptor component 2、MORF4 family-associated protein 1、heme oxygenase 2、Ras related protein Rab-1Bであることを確認し、神経毒性のバイオマーカー候補である可能性と考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 神経系培養細胞PC12における酢酸鉛のタンパク質発現変動2008

    • 著者名/発表者名
      中山亜紀, 友松千晴, 谷修介, 森澤眞輔, 大川克也, 米田稔
    • 学会等名
      第35回日本トキシコロジー学会学術年会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-06-27

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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