研究概要 |
代表的な成果を、当該年度において下記2報の審査付き論文・報告として発表をさせて頂いた。 (1) Yukihiro Masuda, Eisuke Hori, Nobuyuki Takahashi, Toshio Ojima (2009)Field Survey of the Emergency Power Supply related to Business Continuity Journal of Asian Architecture and Building Engineering vol.8, no.1, May 2009, p.259-266 (2)増田幸宏, 尾島俊雄他(2009) 東京の安全性に関する声明-安全街区構築の推進 Statement of Asian Institute of Urban Enviroment, アジア都市環境学会, Jan. 2009 (1)においては、日本を代表する東京と大阪の業務集積地域において、非常時の電源確保のための非常用電源設備について実態調査を行った。既往研究との大きな差違は、都心業務地区におけるグレードや要求性能が高い建物における保安負荷分まで含めた非常用電源容量の調査結果であることに意義があるものである。事業継続を主軸においた非常用電源の容量に関する実態を把握するとともに、契約電力に対して非常用電源の容量が占める割合と電力全負荷相当運転時間に関する関係を初めて指摘した。(2)は研究成果について、関係者による委員会での議論を経た上で、学会の声明として、東京の具体的な都市基盤整備に反映させるために、かつ海外に東京の安全性について情報発信するためにまとめられている点が特に顕著な特徴である。
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