研究課題
本年度は、広島県尾道市、長野県飯山市の2つの研究対象地域における分野毎の地域施策と地域主体の取り組みの相互作用の分析を行い、地域再生の多様な担い手に対応した「地域資源・課題」の整理と、各地域で進められているプロジェクト支援手法の考察を行った。具体的には、本年度前半に、昨年度の分析結果や技術・手法に関する整理の結果を用いて、2つの地域における活動主体(計10~20組織)に対してヒアリング調査と意見交換を実施した。合わせて、この2地域の比較対象となる他地域の事例調査を実施した。次に、ヒアリング調査と意見交換で出たアイディア・論点を起点として、地域プロジェクトや地域再生のフィールドを支援する方法に関するディスカッションを行った。ディスカッションは1つの対象地域につき、2回開催した。これと合わせて、前年度の調査結果と、ヒアリング、ディスカッションで得られた結果を基に、対象市街地における追加調査を実施した。この調査では、尾道市では空き家の実態とその活用にまつわる各コミュニティの動き、飯山市では各集落の地域運営に関する実態にテーマを絞り実施した。最後に、これら一連の調査結果から、地域再生フィールドとビジョンの確立に向けた考察と知見のまとめを行った。
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Culture, Energy, and Life 91
ページ: 47-50
日本都市計画学会学術研究論文集 44
ページ: 283-288