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2008 年度 実績報告書

オフィスにおける知的活性度に影響を及ぼす行動とその促進・阻害要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20760407
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

小菅 健  京都工芸繊維大学, 新世代オフィス研究センター, 研究員 (60467496)

キーワードオフィス / 知的活性度 / 観察調査 / 知的生産性 / ワークプレイス
研究概要

20年度は、以下2つの調査を行った。
調査1)まず、ワーカの行動記述による日誌記録調査と主観による知的活性度記録調査(オフィスワーカ28名)の分析を行った。行動記録としては、行動、場所、及び空間適用度を記録させ、知的活性度ver Iとして「覚醒度」「疲労度」「気分の良さ」「気力の充実」「集中度」「脳の動きの活発度」の6項目を30分ごとに記録させた。全サンプルの活性度平均値から、生理学的な傾向としてサーカセミディアン現象を見知できた。また、ワーカの活性度は上昇下降を繰り返すものの、一定の値域を保ちながら執務を行っている場合が多いことが確認された。さらに行動記録調査と組み合わせた分析において、場所の適応度が低い状況下では、微細ながらも知的活性度は下降することが示唆された。次にワーカが切り替えになったと感じた行動についての分析から、切り替え行動の約8割が執務外行動であることを示し、オフィスにおいて効果的な気分転換を促す仕組みとして執務外行動を誘発する空間づくりが課題であることが確認できた。さらに本研究ではコミュニケーションを伴う行動を切り替え行動と感じるワーカが多いことが分かった。
調査2)客観的な調査である観察者によるワーカの行動観察調査と脳波・心拍・体温の計測調査を行った。本年度は、来年度行う予定としている、実務に近い状況下での摸擬オフィスでの実験を想定したプレ実験として、隔離した実験室でソロワークを行わせる実験室実験を行った。これにより、客観計測項目と主観評価項目の整理(選定)と、実験に向けた課題点(ノイズや被験者負担等)及びその改善策を見出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] オフィスにおけるワーカの知的活性度に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      野谷香織、小菅健、今野秀太郎、松本裕司、仲隆介
    • 雑誌名

      日本建築学会第31回情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集

      ページ: 121-126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オフィスにおけるワーカーの知的活性度に関する研究その12008

    • 著者名/発表者名
      今野秀太郎、小菅健、野谷香織、松本裕司、小山恵美、仲隆介
    • 雑誌名

      日本建築学会2008年度大会学術講演梗概集E-1分冊建築計画I

      ページ: 285-286

  • [雑誌論文] オフィスにおけるワーカーの知的活性度に関する研究その22008

    • 著者名/発表者名
      小菅健、今野秀太郎、野谷香織、松本裕司、小山恵美、仲隆介
    • 雑誌名

      日本建築学会2008年度大会学術講演梗概集E-1分冊建築計画I

      ページ: 287-288

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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