• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

施主の設計案理解を支援するBIMを活用したウェブコミュニケーションツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760411
研究機関熊本大学

研究代表者

大西 康伸  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助教 (20381006)

キーワード設計方法 / コミュニケーション / BIM / グループウェア / 建設マネジメント / コラボレーション / 三次元CAD / ウェブ
研究概要

1)3Dモデルを媒介とした設計コミュニケーション拡充機能の設計と開発:前年度の開発システム評価の結果、3Dモデルの部材要素につけられたアノテーションを閲覧するには、3Dモデルのビュー操作に相当程度習熟している必要があることが判明した。そこで、3Dモデルのリアルタイムアニメーションによって、登録アノテーションの閲覧を支援する機能を設計・開発した。具体的には、アノテーション登録者はウェブ上で登録済みビューを指定するだけでインタラクティブにリアルタイムアニメーションの登録ができる。閲覧者は、ワンクリックで登録されたカメラ順に従いリアルタイムアニメーションが再生され、空間シークエンスの中でアノテーションを閲覧することができる。また、本研究においてこれまでに開発したアノテーションリスト機能は、アノテーション閲覧者の立場に立った仕様ではなく、ただ時系列に並ぶだけのものであった。双方向のやりとりを活性化させるために、アノテーションリストの分類表示機能を設計・開発した。具体的には、アノテーションが設計者によるものかどうか、新規登録か返答かなど、属性に応じて分類表示しアノテーションのリストからその内容に容易にたどり着けることを企図した。
2)開発システムの評価:実験により、リアルタイムアニメーション機能を評価した。システムの主要目的である「設計案や設計意図の理解・伝達の支援」という観点から、リアルタイムアニメーション機能「あり」と「なし」のシステムを比較評価した。結果は、リアルタイムアニメーション機能「あり」が全般的に優位であったが、アノテーション内容が対象とする範囲が狭いもの(視野に収まる部分を対象とするもの)は、両システム大差なしとの結果となった。また、アノテーション範囲によって、最適なカメラワーク(ズーム、パンニング、オービット、ウォークスルーなど)が異なることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 3Dモデルのリアルタイムアニメーション導入によるコメント閲覧機能の拡充と評価-設計演習授業のための協調設計支援システムの開発と運用に関する研究 その6-2011

    • 著者名/発表者名
      大西康伸
    • 雑誌名

      日本建築学会関東大会講演梗概集

      巻: (印刷中)

  • [雑誌論文] 三次元モデルに対応した設計情報交換・共有システムの基礎評価-設計演習授業のための協調設計支援システムの開発と運用に関する研究 その5-2010

    • 著者名/発表者名
      大西康伸
    • 雑誌名

      日本建築学会北陸大会講演梗概集

      巻: E-1 ページ: 933-934

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi