沖縄県内の接収による移転を経験した集落のリストアップを行い、順次戦後の復興過程と御嶽の再建について字誌での文献調査と自治会長等へのヒアリングを行った。 那覇市内の移転集落である大嶺、安次嶺、当間、具志、金城、赤嶺では、御嶽の拝み場のデザインでは共通性はなかったものの、立地場所の選定では風水上上位とされる小高い丘の上が嗜好されるなどの共通性が確認された。一方、浦添市の移転集落である小湾では、御嶽の立地場所自体は小高い丘の上にあるものの、特に風水上の理由からではなく、戦後で大規摸造成の技術がなかった時分の再建で丘陵上は地価が安かったためということであった。その他、読谷村楚辺、宜野湾市新城などでヒアリングを実施した。産休取得に伴い中断したが復帰後取りまとめる予定である。
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