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2009 年度 実績報告書

ヒトとモノとの接触行動ネットワークモデルによる建築計画の評価

研究課題

研究課題/領域番号 20760420
研究機関早稲田大学

研究代表者

遠田 敦  早稲田大学, 理工学研究所, 研究員 (90468851)

キーワードRFIDタグ / 接触動作追跡 / 行動モニタリング / 建築計画 / 人体通信
研究概要

昨年度に得られた成果を元に、本年度に行った研究は以下の3点である。
第1に、被験者実験により得られたデータの分析を中心に実施した。特に本研究では、研究当初よりネットワーク科学の視点を盛り込んだ分析を計画していたことから、接触行動の履歴をネットワーク図としてとらえ、ネットワーク分析ソフトである「UciNet」を用いた分析を実施した。
同じ建築空間内で活動を行う異なる人物について分析を行うと、その人の属性(男女)やライフスタイル(役割や習慣)によって接触するモノの重要度(次数中心性・媒介中心性)が異なり、行動の履歴から生活行為を定量化する手段として有用であることが明らかとなった。これらの研究成果は日本建築学会計画計論文集などにおいて報告を行い、査読を経て評価されている。また、「行動をデザインする」(彰国社刊)にもこの内容は掲載され、一般書としてもその内容は発表された。
第2に、これまでのRFIDタグを用いた手法だけでなく、新たな手法についての検討も実施した。建築環境にさまざまなセンサが偏在するユビキタスコンピューティング社会を想定し、RFIDさえも使わないで接触動作をセンシングする手法についても検討を行った。
これまでの研究では、人間や環境のセンシングに特殊な機器を利用することが主であったため、機器類のコストが非常に大きくなることが課題であった。これに対し本研究では、オープンソースハードウェアという近年生まれた新しい概念のもとに販売されている「Arduino」をベースとし、非常に安価なコストでセンシングを実施することができるセンサノードを開発し、これを利用して実験を実施した。
第3に、人間とモノとの接触をとらえる手段として「人体通信」を利用した研究を昨年度に引き続いて実施した。特に本年度は、商業施設での利用場面を想定した実験を実施した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 指輪型RFIDリーダによる接触動作モニタリング2009

    • 著者名/発表者名
      遠田敦, 大塚佑治, 渡辺仁史
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 74(646)

      ページ: 2739-2744

    • 査読あり
  • [学会発表] 人体通信機器を用いたアンビエント情報空間の提案と実証什器の動的配置システムの導入2009

    • 著者名/発表者名
      岡本達也, 遠田敦, 渡辺仁史
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-08-29
  • [学会発表] 指輪型RFIDリーダを用いた住宅内におけるヒトとモノとの接触行動モニタリング2009

    • 著者名/発表者名
      遠田敦, 渡辺仁史
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      東北学院大学
    • 年月日
      2009-08-27
  • [図書] 建築計画における行動モニタリング2009

    • 著者名/発表者名
      遠田敦
    • 出版者
      早稲田大学出版部
  • [図書] 行動をデザインする2009

    • 著者名/発表者名
      早稲田大学渡辺仁史研究室
    • 総ページ数
      139
    • 出版者
      彰国社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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