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2008 年度 実績報告書

非稠密な酸化物結晶の安定構造探索のための理論計算手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20760439
研究機関京都大学

研究代表者

世古 敦人  京都大学, 次世代開拓研究ユニット, 助教 (10452319)

キーワード第一原理計算 / 状態図 / 結晶構造 / セラミックス / データマイニング
研究概要

材料開発において, 温度や圧力, 化学組成の関数としての相平衡関係を把握することは極めて重要であり, その情報を記述するものが平衡状態図である. セラミックス系では, 基本的な熱力学データが不足していることが多く, 実験結果に基づいた状態図はほとんど報告例がない. よってセラミック材料の効率的な研究・開発のためには, 第一原理計算に基づいて熱力学量や状態図を定量的に導出することが不可欠である. 第一原理熱力学計算により状態図計算を行うためには, 格子モデルが必要であり, 適用範囲はその格子モデルにより制限される. 本研究は, セラミックス系において, 格子モデルに制限されない平衡状態図の作成技術を確立することを目指し, 第一原理計算による結晶の最安定構造の予測手法を開発するものである. 平成20年度は, 原子間および多体ポテンシャルにおける相互作用のパラメータ化を行うためのプログラム, および最適化アルゴリズムのプログラム開発を行った. また, 構造探索のための, 最適な原子間および多体ポテンシャルの比較検討を行った. 具体的には, 第一原理計算により評価された原子間および多体ポテンシャルを用い, いくつかの構造についてエネルギー計算を行い, ポテンシャルを評価した. その結果, 比較的単純な構造においては, 単純なポテンシャルにより構造安定性が再現されるが, 複雑な構造においては, 構造安定性が再現されないものも存在した. このような系に対しては, ポテンシャルを用いない第一原理分子動力学法たよる構造安定性の評価が望ましいと考えられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 正確な誤差指標に基づいたクラスター展開法2009

    • 著者名/発表者名
      世古敦人
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2009-03-29
  • [学会発表] 逆スピネル型Mg_2TiO_4における規則不規則転移の第一原理熱力学計算による予測2008

    • 著者名/発表者名
      世古敦人
    • 学会等名
      日本金属学会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2008-09-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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